アベノミクスの方向性と2015年、最初の増税
2014年30日に自民、公明両党は2015年度与党税制改正大綱を決定致しました。
アベノミクスと言うのは(大方の見方と同様に)、大企業にとって”優しい”政策であると言う事を改めて実感する次第です。
「理想」と「現実」と言う見方がありますが、アベノミクスの「理想」とはピラミッド状に重ねた空のワイングラスに対して、上からワインを大量に注ぐ事で大企業→中小企業→消費者へとその恩恵の枠が広がり景気を活性化させると言うイメージのものはないでしょうか。
しかしながら(現時点までの)「結果」はどうなったのかとも申しますと、一番上のワイングラスの器(=大企業・富裕層)だけがどんどんと”大きくなる”と言う”想定外”の展開となってしまった為、注がれているワインが下(中小企業様や消費者)まで充分に行き届かないと言う状況となってしまいました。
更に全体的な消費が活性化される前のタイミングで消費増税を決行した影響で、何ら旨味を享受出来ていない中小企業&一般人は消費を抑制。また秋口になるとこれに加えて日銀が(予期せぬ)量的緩和を敢行した事によって円安進行が益々拍車。このインパクトで(部材購入などを海外から行っている)中小企業様などは突然の調達コストの高騰の為に生産調整を迫られる等々•••。まさに”負の連鎖”、”泣きっ面に蜂”と称するに等しい環境のまま、新年を迎えてしまった訳です。
そんな悲観的な状況下で年が明けた中、再び(と言うか)いよいよ所得税と相続税の最高税率が上がります。
所得税は40%→45%となり、相続税は50%→55%。
比較をしても意味はありませんが、香港の所得税が(累進税率であっても)最大17%、相続税はゼロであることをふまえると、つくづく日本と言う国の”住み難さ”を考えさせられてしまいます。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
華南型ビジネス、一帯一路、そして大湾区。香港を取り巻いて来たビジネスの枠組み
現在は世界中でコロナ禍が発生していることもあり、中々、それ以前にあった(或いは現 …
-
-
香港にとっての運命の年、“2047年”とは?
香港に住む者たちにとって(今から27年後である)『2047年』と言う年がまさに“ …
-
-
【 敵対的買収劇がもたらしたもの-2007年ブルドックソース事件とは? 】
2007年5月中旬に突如発生した企業買収を巡るこの事件、米系投資ファンド会社ステ …
-
-
様々な統治者によって支配を受けて来た香港の歴史
香港の歴史は、中国をはじめとするさまざまな支配者による変遷を経てきました。返還前 …
-
-
国税庁が行なった租税条約に基づく情報交換事績の公表
国が推進している重要な施策のひとつに外国との租税条約と言うものがあります。これか …
-
-
海外設備を貸与する場合の税制について
海外への進出についてはその目的に応じて準備して置かなくてはならないもの(こと)は …
-
-
香港の最近の税制改正について(2)
前回から引き継ぐテーマとして今回も取り扱う内容と言うのは香港に於ける「税制」とな …
-
-
香港法人立ち上げに関わるご質問①
弊社サービスの中で重要な位置付けを占めているのは、言うまでもなく海外法人(香港法 …
-
-
香港の“年末“とは?新正月か旧正月か?
香港は中華圏に位置していることもあり、年に“2度”『正月』を迎える地域です。実際 …
-
-
駐在者が知るべき税務用語
海外子会社に駐在となる方々にとってその赴任先は様々です。 古くはその主流であった …
- PREV
- 【平成27年度税制改正大綱~まとめ】
- NEXT
- "追徴課税"と言う打ち出の小槌
