香港での『禁酒令』発表への反発
3月23日、香港特別行政区の行政長官であるキャリー・ラム(林鄭月娥)氏が香港の新型コロナウィルスに対する“水際対策”の強化の一環として『禁酒令』を発令しました。もともと香港ローカルの方々はお酒を嗜む習慣と言うのが(日本や米国、英国と言った)他の先進国などのそれに較べて希薄であると捉える向きが多くある為、この発表内容そのものは“それほどのインパクトを与えるものではない”との予想が事前にはありましたが、現在までの推移を見て行くと、必ずしもそうであるとは言い切れないようです(※この発表から4日後の3月27日に香港政府はこの『禁酒令』を撤回)。
この『禁酒令』発表と同じタイミングで林鄭月娥行政長官はそれ以外にも3つの強化策(後述)を打ち出していますが、翌日の新聞のヘッドラインはこの『禁酒令』を取り扱うものが多く、これに続いた市場からの反応も多分に反感のトーンを含んだものになりました。
先般の日本政府の『一家庭2枚マスク支給』の件も同様ですが、やはり香港でも官民間の“意識のギャップ”と言うものが(政治的な面だけでなく)様々な分野に存在・波及していることが改めて“浮き彫り”となっている訳ですが。
本稿ではこの『禁酒令』発令を巡る香港当地の“反応”とその後の撤回騒動に至る経緯を纏めて見ます。
詳しくはCCM香港HP
【『禁酒令』発令に意外なほど大きな反発⇒
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑨~香港での個人所得納税手続について
香港の場合は、日本の申告納税方式ではなく、納税者が申告を行った後に税務局(=IR …
-
-
新型コロナウィルス対策:『追加支援策』に見る香港と日本の違い-2
与党の一方である公明党の山口代表が4月15日、自民党安倍晋三首相に対して新型コロ …
-
-
バイデン新政権誕生から発生する香港、台湾、日本の「憂鬱」
この2ヶ月強の間、世界はまさにアメリカ大統領選挙の行方に一喜一憂することになりま …
-
-
海外で銀行口座開設を行う際に心掛けて欲しいこと2
香港やシンガポールだけでなく、“タックスヘイブン”と称される低課税地域や国での銀 …
-
-
香港の資産も詳細申告が必要?『国外財産調書』の提出状況
香港やシンガポールと言った、俗にいう“タックスヘイブン地域・国”に資産を持つ日本 …
-
-
出資比率に応じて変化するタックスヘイブン税制の取扱い(今年からいよいよ導入)
「香港」と言う地域を税務目線で見て行きますと、結論として「税務調査対象先」として …
-
-
東京が香港を喰う?「金融国際金融センター」の立ち位置について
結論めいたことを言うと、この数年の政治的及びパンデミック対策に関して香港政府の採 …
-
-
香港でのビジネス展開を促進する食産業【コーヒーブレイク】
今、香港進出を検討している会社・団体の中で一番真剣に捉えている産業は「食」にかか …
-
-
ジョイントアカウント(共同口座)を保有している際の課税とは? -1
日頃、弊社に寄せられる問い合わせの中には様々なものがあります。 主流としてはやは …
-
-
香港会計・税制・税金のまとめ-3
1回目で香港の会計制度、そして2回目となる前回では香港の税制概要についてご案内さ …