中国現地法人駐在者への給与送金について
日本本社として中国で現地法人子会社などを構えた際、先ず念頭に置かなくてはならないもののひとつに、会社の尖兵となって陣頭に立つ駐在員への(補償などを含めた)準備です。彼らは慣れない環境で奮闘するのですから、会社としてはそんな彼らの為にも”想定外の状況”をなるべく少なくした上での体制作りは必須でしょう。
そんな中でも意外に落とし穴になってしまうものは、駐在員に対する給与送金。中国に居ることになると言う前提であるがゆえ、日本の経理部などは(要するに『人民元』で送金すれば良いだろう…)などと思いがちになりますが、実際の所は中国では為替管理法上、日本から現地口座に人民元建てで送金する事はできません。
結局、送金する際の通貨は外貨建て(例:日本円や米ドルなど)で行い、それを駐在者はその都度必要に応じて人民元に両替するパターンとなる訳です。
日本の金融機関が設定している送金手数料は決して安い訳ではありませんので(同一銀行間<日本の本支店から現地の法人ない口座などへの送金>でも5,000円近く掛かると言われております)、その頻度などに関してはより一層の注意が必要でしょう。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
日本のように変化する?香港の環境問題事情
日本は世界でも最も清潔な国のひとつであることは今や誰もが認める日本の強力なセール …
-
-
ユネスコが認定する、香港ジオ(地質)パーク
「香港」と言えば、まず一般的には美味しい食べ物が食べられる“グルメシティー”であ …
-
-
給与あるところにはやはり「課税」?出向者に関する事前の忘備録
既に今までも何度かに渡って海外課税に関する議題を取り上げて来ました。しかしながら …
-
-
中央に背いた“活動家“たちの現状
今から遡ること7年、時は2014年の香港で中国政府が決定した選挙制度に対する抗議 …
-
-
平成30年4月1日以降開始年度に影響を及ぼすタックスヘイブン税制の改正
今年の12月14日、国税庁から税制大綱が発表されました。毎年、この時期になると翌 …
-
-
医療事情を香港で自分なりに整えて置くことへの薦め(2)
海外生活を行う際に一番慎重に備えて置かなくてはならないことの一つと言うのは赴任先 …
-
-
香港の幼児教育について
香港はアジアの”教育の中心地”のひとつとして知られており、幼児教育についても例外 …
-
-
香港の“競争力“は今、どうなっているか?
毎年のことですが、欧米の調査機関が実施する調査の中に『競争力』をテーマとしたもの …
-
-
実はメリットだらけ!?ビジネスコンサル会社を挟むことで得られる利点。
香港や中国に進出されている会社様の会計記帳や監査と言うものは往々にして直接お客様 …
-
-
マカオグランプリがいよいよ開催!CCM香港のロゴが入ったマシンが疾走!
11月11日より、いよいよマカオグランプリが開催されました。 CCM香港が今回ス …
- PREV
- 香港 - 2014年度 IPO資金調達額で世界第2位に
- NEXT
- 増加する香港IPOを目指す日系企業
