海外進出日系企業が抱える資金面・事業面での課題とリスク
企業の海外進出に於けるその「目的」は、つい10年ほど前まで支配的概念であった「現地で安く物をつくる」と言うものから、現在ではより”現場=マーケット”に土着した目的、即ち「現地での売上を上げる」と言う内需拡大を目指すものへとシフトして来ています。
特にその傾向が顕著となって来たのはリーマンショック以降であり、先進各国がこの金融危機のインパクトを直撃を喰らって軒並み消費不況に陥ってしまった中、同時期以降も比較的堅調に推移したアジア&新興国の消費ボリュームは、ビジネスのあらゆる層の企業(特に大手からの受注に事業存続を左右される中小企業)にとって重要度が益々増す要因となったは言うまでもありません。
では具体的に海外進出を既に行っている企業が向き合っている「現実的な課題・リスク」と言うものは一体何でしょうか?
以下に掲載しているデータは、資金面と事業面の両面に関したアンケート結果(出典元:中小企業白書)であり、今後海外に進出を検討・計画される企業にとってはひとつの有益な指標となるものと言えます。
◆資金面での課題・リスク
1.現地における資金需要の増加 52.1%
2.現地金融機関からの借入れ 38.1%
3.現金仕入、支払の多さ 31.1%
4.現地取引における特有の商習慣 28.9%
5.親会社からの借入制限 22.7%
◆事業面での課題・リスク(販売拠点)
1.為替の変動 57.6%
2.現地人材の確保・育成・労務管理 48.5%
3.人件費の高騰 46.4%
4.法制度・規制の複雑さと不明瞭さ 46.1%
5.経済情勢の変化 42.1%
上記項目の(%)は、予め選出されている「課題・リスク」項目に対して各企業が回答をされた数を表したものです。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
人口減少?統計数字は香港の「現状」を如何に語るのか?
香港が“自由でなくなって“から数年の年月が流れました。日本などの外国からこの状況 …
-
-
2024年米国大統領選の結果から発生する香港に対する変化とは?
2024年の米国大統領選では(投票前こそ)共和党候補者であるドナルド・J・トラン …
-
-
香港セブンズ2025が開催!開催を記念してセブンズグッズをプレゼント!
3月28日~30日の3日間、香港に今年できたばかりの啓德體育園(Kai Tak …
-
-
何故、会計と税務はこれほど違うのか?〜海外子会社株式の評価減について〜
会計と税務の間には基本的発想と言う点で明確な違いが存在している為、往々にしてその …
-
-
香港政府が発表した“都市開発“とは?
香港にとって、中国に本当の意味で“組み入られる“と言う切っ掛けというのは、まさに …
-
-
2025年から設定される雇用主の「負担」=MPF新規定が与える影響(2)
前回のブログでは、昨年6月9日に発表された香港の「年金制度」と言えるMPF(Ma …
-
-
『一帯一路』に組み込まれて行く香港
中国国家主席である習近平の壮大な構想によって2013年にスタートした中国の『一帯 …
-
-
香港における新型コロナウィルス感染症対策最新アップデート2
前稿では、去る7月9日に更新された香港のコロナ禍対策の詳細をご案内させて頂きまし …
-
-
政府機関が宣伝する香港の魅力とは?
ビジネス誘致と言う視点で政府機関の一部として公式に香港のプロモーションを行なって …
-
-
『パナマ文書』の本当の意図
4月に世界に衝撃的なインパクトを齎した『パナマ文書』。政財界のトップやスポーツ・ …
- PREV
- タックスヘイブン対策税制とは?
- NEXT
- 【 香港に於ける課税対象所得の定義 】
