2014-15年度香港政府財政予算案の発表
2014年2月26日、香港特別行政区政府の曾俊華(ジョン・ツァン)財政司司長が、2014-15年度の香港政府財政予算案を発表した。
予算案に位置づけられる主な緩和措置は以下の通り
(1) 給与所得税
(i) 扶養(祖)父母控除の引き上げ
扶養(祖)父母対象者(1人につき)が60歳以上の場合:
– HK$40,000:納税者と同居していない
– HK$80,000 : 納税者と一年以上同居している
扶養(祖)父母対象者(1人につき)が55歳から59歳までの場合:
– HK$20,000 : 納税者と同居していない
– HK$40,000 : 納税者と一年以上同居している
(ii) 高齢者在宅介護控除額を年間最大HK$76,000からHK$80,000に引き上げる
(2) 政府税収費
(i) 貿易基金(ETFs)の貿易に伴う印紙税をすべて免除する
(ii) タバコ1本あたり対してタバコ税をHK$0.2引き上げる
(3) 一次性措置
(i) 課税年度2013-14年度の事業所得税、給与所得税及びパーソナルアセスメントは
HK$10,000を上限として75%還付する
(ii) 不動産税は2014-15年度上半期を免除(1軒HK$1,500 を上限)
(iii) 公営住宅の賃貸費用を一ヶ月分免除
(iv) 社会保障援助、高齢手当、高齢生活手当、障害者手当の受給者に対して一ヶ月分追加支給する
(4) 一部の営業や投資ビジネスに関しては以下の措置を受けられる
(i) 科学技術革新基金(ITF)の下で、「企業支援計画」を導入し、個人企業の研究開発活動に対して上限一千万ドルまで支援する
(ii) 中小企業(SME)融資保証計画の特別優遇措置を1年間から2015年2月まで延長可能とする
(iii) 発行総額HK100億ドルのインフレ連動債(ibond)を3年債で発行する
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
2019年9月の法人設立個別相談会のお知らせ
みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …
-
-
香港の年金=強制積立金制度について
香港で就業という事由が発生すると起業主は自分の従業員の為にいくつかの強制制度に加 …
-
-
出資比率に応じて変化するタックスヘイブン税制の取扱い(今年からいよいよ導入)
「香港」と言う地域を税務目線で見て行きますと、結論として「税務調査対象先」として …
-
-
香港の最新税制に関する概要の纏め
日本の元号も5月1日から「令和」になり、日本はこの“特需”を利用してマーケットに …
-
-
ポケモンGOにも課税!?
7月初めにアメリカなどが起爆剤になり、一気に世界中に浸透したNiantic社制作 …
-
-
香港・海外進出時に重要な事と言うのは?
香港のみならず海外進出をされる際はマーケットリサーチを筆頭とした様々な項目を事前 …
-
-
9月の法人設立個別相談会のお知らせ
みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …
-
-
海外進出企業の共通する悩み事について
企業のサイズを問わず、相談事と言うのはまさに絶える事がありません。一つの問題を解 …
-
-
【2016年4月】香港法人・オフショア法人設立 個別相談会 東京銀座、大阪梅田にて開催
CCM香港では定期的に香港法人設立、オフショア法人設立の為の個別相談会を開催して …
-
-
今更聞けない香港ビジネス基礎事項⑤~香港の直接税
香港の直接税は僅か3種類のみです。 それらは先ず法人税に当たる『事業所得税』であ …
- PREV
- 中国/ 183日ルール:そのカウントの方法
- NEXT
- 【 IFAとは何なのか? 】
