香港の紙幣は3種類?
日本から見ると到底信じられないようなことが、一歩外国へ飛び出すと全く”日常”であったりすることが良くあります。
例えば「お金」と言うことを例に取っても、日本人から見るとびっくりしてしまうようなことが香港では当たり前になっています。
既にご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、ここ香港では硬貨と10ドル札以外の紙幣は、何れも”3種類”、別のタイプが存在しています。
3種類です。
つまり、具体的には20ドル、50ドル、100ドル、500ドル、そして1000ドルと言った紙幣が、それぞれ3パターンづつ存在していると言う事です。
では何故、3パターンなのか?
理由は拍子抜けするほど単純で、それはそれぞれ3種類の発行元がHSBC、中国銀行、スタンダード・チャータード銀行の3つに分かれているから、と言うことだけなのです。言い方を変えると、各々の銀行が好き勝手(!?)にデザインしたものが”流通紙幣”となって世の中に出て行っている・・・
これは日本では絶対に想像出来ない世界ですよね。実際、3タイプの1000円札が同時に存在すると言う事態を想像出来る人が日本に何人いるでしょう?
多国籍環境ゆえ、その独特な合理主義的考え方が香港(と香港人)にはその根底にあるのかも知れません。
しかしながら、こうした”官民共同”で運営する事例と言うのは単に紙幣だけに止まっていないと言うのも事実ではあります(以前ご紹介した退職金制度<MPF>などもその一例です)。
つまり、大枠を決めるのは政府、そして実際に運営・管理するのは民間。
こうしたところにハッキリとその”役割分担”があるあたりにも、香港の特色が表れていると言えるかも知れません。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
世界三大国際金融センターとして君臨する香港
アジアの金融市場ではその存在感を一層際立たせていますが、ここで生活する人達にとっ …
-
-
刷新される香港ID
日本の方々にとってはパスポートの他に自分自身のことを他人に証明する書類として一般 …
-
-
香港で故人の口座から残高を引出しするには?
海外で口座を所有されていらっしゃる方や香港などに駐在でいらっしゃった方などが、お …
-
-
【 香港の労働基準 】
香港への(事業)進出形態は多岐に分かれておりますので特定は出来ませんが、こと実業 …
-
-
香港のハロウィンは?
10月31日のハロウィンに向けて、香港の街中でもカボチャの飾り付けを目にするよう …
-
-
中国と英国、「香港」を巡る“駆引き“
中国が昨年の6月30日に香港に対して制定した「国家安全維持法」(以下、“国安法“ …
-
-
2024年米国大統領選の結果から発生する香港に対する変化とは?
2024年の米国大統領選では(投票前こそ)共和党候補者であるドナルド・J・トラン …
-
-
新行政長官任命とマニフェストから見る香港
2022年7月1日、香港では5年ぶりの体制変更が行われました。今まで当地での政治 …
-
-
HKGでTKG?実は新しい食べ方が起こっている香港
香港は言わずと知れた食の都です。それこそ、世界各国から様々な食材が毎日のように当 …
-
-
果たして第二の香港となれるか?大湾区プロジェクトからの展望を見る
世界の目から見ても、香港の金融機能はアジア諸国の中でも非常に洗練され、また発展さ …
- PREV
- 香港・中国日本人学校について
- NEXT
- 駐在員が欲する研修とは?
