【マイナンバー法案改正から見える未来】
マイナンバー法案改正によって、銀行預金口座にまでこの番号を紐付けて行くことが決定しました。
国や自治体などが税金や各種保障に関する個人情報管理の為に使うと言う目的で来年早々から導入されるこの制度ではありますが、これを2018年にはとうとう(”任意”と言う括りがあるとは言え)個々が持つ預金口座にも適用を始めると言うのです。
しかしながら国が最終的に目指すターゲットと言うものは、麻生財務相の考えを聞くまでもなく、2021年の段階でこの制度を『完全義務化』にするのが狙いであり当然そこには国民の同意などが入り込む余地などありません。つまりこれは、最早この法案自体が政府・国税などの間では『既定路線』となってしまっているのかも知れません。
実際、最近の国内の流れを見て行きますと、些か”奇妙”とすら思えるような動きが所々に散見されます。
この制度の導入もその一つの例ですし、(先般弊社でもご案内させて頂きました)『預金封鎖』なる戦後の政策に関する特集番組の放送を何とあのNHKが行うと言う流れ…。そしてこれらの”奇妙さ”の中には、ある種の”共通のメッセージ”が内包されているかのようにも思えます。
よく日本は”資本主義と言う仮面を被った社会主義国家”と言われますが、上記ような国民総背番号制や(偶然とは言い難い)極端な戦後政策の番組放映などの経緯や意図を推察しますと、結局将来のある時点で『国民全体責任論』へとすり替えさせる為の土壌作り(包囲網作り)なのではないかと考えることすら出来ます。
こうした国の描く行く末を考えますと、個人の資産管理ひとつ取っても、余程の覚悟を持って将来に備えて行かなくては早晩霧消してしまう可能性は否定できません。 何故なら、それを行う為に残された時間と言うのは、国民が思うスピードより遥かに早いペースで狭まって来ているのです。
果たして皆さんはこうした事象をどう思われますか?
【預金口座にもマイナンバー 18年から任意で 閣議決定 ( nikkei.com 3/10 )】
http://www.nikkei.com/money/features/69.aspx?g=DGXLASFS10H0Q_10032015EAF000
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
超富裕層に対する課税強化体制
毎年、課税強化に勤しむ我が国の税務局ですが、どうやら来年以降もその手綱を緩めるこ …
-
-
国際課税事例:増資引受に係る贈与の認定について
日本や海外を跨って起こる税務関連の事件は複雑です。海外税務と言う分野は国内税理士 …
-
-
給与あるところにはやはり「課税」?出向者に関する事前の忘備録
既に今までも何度かに渡って海外課税に関する議題を取り上げて来ました。しかしながら …
-
-
【 国外資産は結局のところ把握される? 】
マイナンバーの通知が目前に迫って参りました。 スケジュールとしては2015年10 …
-
-
新たな課税検討事項になるか? ~日本の富裕層が迎える受難「出国税(Exit Tax)」~
富裕層をターゲットとする新たな課税枠を政府・与党は検討し始めたようです。 こうし …
-
-
中国と日本の課税方式の違いとは?
中国で事業活動を開始する際は様々な点を周到に用意する事が肝要です。 しかしながら …
-
-
本社と海外子会社の間にある“溝”
昨今、『海外進出』の際の問題点の中には海外子会社に於ける危機管理対応があります。 …
-
-
香港競馬から見る、コロナ禍における我が国のオリンピック対策の乏しさ
ご存知の通り、東京オリンピックはどうやら“強行開催“の線が強くなったようです。 …
-
-
海外子会社の経営管理をサポートする際の移転価格上の判断について
経営管理サポートを海外子会社に対して提供する場合の注意点と言うものは何でしょうか …
-
-
中国進出時のトラブル発展例(会計/工場編)
日本企業が中国に進出する際は大きく分けて直接投資(直接進出)か、間接投資(香港 …
- PREV
- "出国税"が摘む(?)日本の将来
- NEXT
- 【渡航不要!香港で法人口座を開設する方法】