香港を巡って激突する中国と英国
先月(6月)のほぼ1か月をかけて世界中に衝撃を与えた香港政府による『逃亡犯条例』の改正アクションとそれに抵抗する超大型デモの顛末ですが、行政長官のキャリー・ラム氏の先日の宣言にもあるように、(一旦は)“お蔵入り”となりそうです。但し、香港市民の理解と言うのはこれで事態が完全に収拾したと言う位置にはなく、今後はこうしたアジェンダを契機として“民衆対政府”の図式が度々発生する可能性を含んでいると言うのは否めないと言うのが現実でしょう。
そして7月に入り、今度はこの香港を巡って英国と中国が“睨み合う”と言う事態が発生しました。香港にとっては元の『親』(旧宗主国)となる英国が、同国の外相であるジェレミー・ハント氏を通して牽制球(“1984年の「中英共同宣言」が尊重されなければ重大な結果を招く”と発言)を投げる形となり、これに中国が反発をしていると言うものです。
互いの政治的な思惑ゆえのやり取りには違いありませんが、この争いの行く末は“一筋縄ではない未来”が含んでいるかも知れません。
詳しくはCCM香港HP
【大国の事情や思惑に“翻弄される”、香港の未来
関連記事
-
香港人にとっての「日本」とは、如何なる存在なのか?
香港では「日本」が“溢れている”と言っても過言では無いでしょう。街を歩けばそれこ …
-
香港での「解雇」について
米中貿易戦争の影響や長期化しているデモの影響もあってか、最近の香港市場から出て来 …
-
香港の大学教育レベルは欧米有名校並み?その内容についての考察
一般的に言って、日本人にとって『留学』という言葉を聞く時に多くの者の頭の中に浮か …
-
国慶節の花火を観て来ました!
例年、秋口に於ける香港の一大イベントと言うとそれは何と言っても国慶節の花火! 『 …
-
新しい局面を迎えた、香港のコロナ禍対策
香港はこのコロナが発症してからというもの常にその立ち位置としては万全の対策を施し …
-
もう一度、香港での法人設立とその運営
近年の海外法人設立の案件をシンガポールと並んで引っ張って来たのは紛れも無く香港で …
-
香港周辺の地域、「マカオ(澳門)」とはどのような場所か?
香港に来られるお客様の中には、スケジュールが許せばフェリーで1時間強先のマカオ( …
-
香港の生活を“支える”外国人メイドについて
香港で一度でも生活をした経験がある方であれば、この地がまさにアジアのメルティング …
-
香港人が“英国人”になる可能性とは?
香港デモを巡る情報や噂は様々なものがこの数カ月の間で出されて来ました。香港の行政 …
-
中国駐在前に押さえて置くこと(中国での所得申告と納税は毎月?)
日本や香港では給与所得に関する申告と納税は年1度というのが当たり前ですが、中国に …
- PREV
- 香港の教育システムの構造とは?
- NEXT
- 香港人にとっての「日本」とは、如何なる存在なのか?