現在の金融市場の趨勢から香港とシンガポールの将来の展望を考えるとどうなるか?
ニューヨーク、ロンドンに続く形で世界第3位の国際金融センター、あるいはアジア圏随一のハブと言う意味で考えると一般的に香港もしくはシンガポールが挙げられます。両都市は金融の拠点と言う意味においてある種のライバル関係にあると同時に、英米法系のリーガル・システム、公用語としての英語、優れた金融規制当局の存在など、まるで双子かのように多くの共通点を有しています。そして両都市を定量的なデータを用いて比較した場合、現時点では金融市場の規模や外国銀行の数に置いて香港がシンガポールやや上待っていると言う状況ですが2019年以降の香港における社会的・政治的変化や2020年以降に始まった新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延に伴う様々な感染症対策や規制の導入と言うのは、このアジアを代表する2大金融センターの在り方にも大きな影響をもたらすことになったのは記憶に新しい事でしょう。
特に香港は(後ろ盾になる中国の暴君振りも相俟ってか)シンガポール以上に深刻な影響を被っていると考えられています。香港は、その競争力の源泉であり拠り所である司法の独立性を筆頭として、自由、コスモポリタリズムを創出にあると考えられていますが相当コアな部分でそうした機能は毀損しているのではないかとも言われています。その証拠の一つとしてグローバル金融機関等が自社の役職員達をこの香港からシンガポールへと異動させると言ったような大きな動きが顕著になって来てもいるからです。一方で香港の凋落はシンガポールにとっては“香港を倒す“と言う…、まさに3度目の正直(?)的可能性が出て参りました。本稿では幾つかの代表的な最近の市場トレンド事例を引用し、この両都市の発展の行方がどうなるかを考察します。
詳しくはCCM香港HP
【香港の未来はどうなる?
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
格段に優れる香港のコロナウィルス対策
香港だけでなく、今や世界中に拡散する形となった新型肺炎、コロナウィルスの影響は日 …
-
-
【WBS特集 「地方から世界へ」のご紹介】
日本国内市場に限界を感じ世界へ進出する企業が増えています。 アジアの情報収集をし …
-
-
香港の競争力は世界第何位?
毎年の5月前後になるとスイスのローザンヌにある国際経営開発研究所(IMD=Int …
-
-
CCM香港がマカオグランプリ「SJMセオドールプレマレーシング」のスポンサーに決定!
マカオグランプリは今年で70回目を迎え、11月11日から12日、そして16日から …
-
-
改めて考える香港ビジネス、「進出」か「撤退」か?「継続」か「精算」か?
ここ1年の香港市場に関する企業の判断と言うのは残念な事に概ね“後ろ向き“であると …
-
-
観光客のバランスに変化?香港と日本の昨今の現状について
香港を訪れる観光客の数は最盛期でおおよそ6500万人と言うものであり、その数字を …
-
-
ユネスコが認定する、香港ジオ(地質)パーク
「香港」と言えば、まず一般的には美味しい食べ物が食べられる“グルメシティー”であ …
-
-
香港の命運の決める?広深港高速鉄道の与えるインパクト
ビジネスを推進する為の香港・中国国内のインフラ構築の動きに拍車が掛かりつつありま …
-
-
20年目の節目を迎える香港の現状
既に一部の巷を賑わせていますが、今年の7月1日、香港はイギリスから中国へ返還され …
-
-
香港夜景 シンフォニーオブライツ
今夜の香港の夜景です。 気温も下がり過ごしやすくなってきた香港! 今夜の100万 …
