CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

コーポレートトレジャリーセンターから法人税率半額に至る香港の事情

香港は海外に対して非常に低い法人税率や所得税率を提供し、かつ様々な環境要素を整えることで法人や個人が活躍する上で必要な“自由裁量の度合い”を広く与えるような市場をデザインし作り上げています。勿論、こうしたことを行う背景と言うのはより一層、(外資系会社の進出等に代表される)投資促進を促すアピールに他ならないのですが、昨年(2017年)、既に他の記事でもご紹介したように、その条件を更に促進するような施策を導入するに至りました。

それは、従来の法人税率を言わば「累進課税形式」にしてしまう試みのことで、法人税の分野では、それより遡ること1年前の2016年に導入したCTC(コーポレートトレジャリーセンター/財務統括拠点)が行なっている、”一部の取引から発生する利益に対して減税措置を行う“と言うものを一般企業にまで拡大した制度のことです。

その措置はまさに香港に進出する企業の規模をストレートに反映するもので(香港は中小企業規模の進出ケースが殆ど)その減税措置と言うのは200万香港ドル(邦貨で約3,000万円)までの利益に対して税率を現行の16.5%から8.25%にまで引き下げると言うものです。しかしこうしたCTCや減税措置を考えると、香港の置かれた状況を如実に表しているような感じがしなくもありません。

詳しくはCCM香港HP
大国の事情に振り回される(?)香港の抱える“窮状“

 - お役立ち情報, 税務, 香港法人 ,

↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へにほんブログ村 経営ブログ 海外進出支援・海外支援へ

  関連記事

no image
「トリーティーショッピング」から得るメリット

海外展開を行う企業の中には、進出における最初のプランニングの段階から様々な場所に …

no image
香港で行う資金調達 IPOの改定項目が与える影響とは?(2)

以前も何回か香港での上場に関する記事を投稿させて頂いたこともありますが、昨今では …

banner_meeting
【2016年3月】香港法人・オフショア法人設立 個別相談会 東京銀座にて開催

CCM香港では定期的に香港法人設立、オフショア法人設立の為の個別相談会を開催して …

no image
税制大綱発表前にもう一度考える。香港を利用した「節税」-1

毎年年末に掛けて日本国内の税理士業界は1年の大きな変化とされる「税制大綱」に関す …

no image
香港での納税義務のタイミング

どの国においても税金の“未払い”と言う事由に対してはそれなりの代償(罰金&法的な …

no image
【香港の会計士の数を構成する理由とは?】

香港の公認会計士協会に登録している公認会計士の数は3万人を超えています(2015 …

no image
タックスヘイブン国、BVIの中で起こっている「変革」への対策

“タックスヘイブン”と言う言葉で世界中を括ると大よそ60国(&地域)があると考え …

no image
香港における法定会計監査・税務に関するあれこれ

日本と比較すると香港は多くの面、特にルール上の面で大雑把であることが挙げられます …

no image
香港の持つ“メリット“について考える<2022年/2023年編>

香港と言う地域を最大限活用するには当地の持つ機能を調べ上げ、自社の進出形態と照ら …

no image
何故、香港金融業界で働く選択する理由があるのか?

金融業界人にとって『香港』と言う都市は非常に魅力的にその目に映る場所であり、デモ …