金融サミット開催で“失地回復“を狙う香港
香港は言わずと知れた「国際金融センター」の一つである訳ですが、中国との政治的な軋轢から市民との間に発生した度重なるデモ衝突と検挙等の煽りやコロナ禍を巡る方針・対策を受け、最近では金融的な立ち位置を危ぶむ声が域内外から出ていました。
実際のところ、こうした“風評による影響“(→何故ならば香港は金融システム自体にはメスを入れていない為)と言うのは香港の金融センターの根幹を揺さぶるほどのインパクトではありませんでしたが、しかしながら全体から見た“枝葉“の部分の乱れはカサつき始めていたのは事実だったと言えます。
こうした事態を憂慮した香港政府及び金融管理局(HKMA)は、一つのカンフル剤的な意味合いを持たせた「グローバル・フィナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミット(国際金融投資リーダーサミット)」を先般(11月2日と3日の2日間に渡って)開催しました。この会議には大手金融機関の重鎮たちを集めて様々な論点から今後の香港&世界金融市場について意見交換を行うと言うものであり、今では一定の成果を得られたとの認識が広がっています。香港も、この機を利用することで当地のネガティブな評価を払拭する目的があった為、今回のこのイベント開催はそのような思惑を強く示唆するものであったと言えるでしょう。今回のBlogでは、このサミットの開催内容、そして今後の香港の国際金融センターとしての立ち位置を考察して行くことにします。
詳しくはCCM香港HP
【「国際金融投資リーダーサミット」
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
香港の持つ“メリット“について考える<2022年/2023年編>
香港と言う地域を最大限活用するには当地の持つ機能を調べ上げ、自社の進出形態と照ら …
-
-
CCM香港がマカオグランプリ「SJMセオドールプレマレーシング」のスポンサーに決定!
マカオグランプリは今年で70回目を迎え、11月11日から12日、そして16日から …
-
-
香港法人の「閉鎖」について
事業に拡大や縮小と言う目的の中には「設立」や「進出」と言う視点もある反面、「清算 …
-
-
「フィンテック」がもたらす恩恵を香港はどこまで享受しているか?
近年、さまざまな産業で、テクノロジー関連の話題が急速に広がっています。DX(デジ …
-
-
香港が依然としてアジアでナンバーワンの「国際金融センター」である由縁
2019年から2020年の現在までの経緯、また今年の行末を見て行くと、まさにこの …
-
-
香港会計・税制・税金のまとめ-2
前回は香港の会計制度を起点として、会計基準や会計監査についてご案内させて頂きまし …
-
-
未来の香港は一体どう言う姿と役割になっているのか?
香港はその外観から判断するとまさに世界有数の“国際都市“と呼ぶに相応しいところで …
-
-
初年度で“留意して置かなくてはならない“香港進出に関する情報
香港でビジネスを行う為に考えなければならないことは様々な面で存在します。例えとし …
-
-
【号外】香港も入るタックスヘイブン地域の特性(2)
前回の Blogでは「タックスヘイブン」の創出する利益(=メリット)面を中心に論 …
-
-
香港の空気質指数をみてみよう
香港は空が霞んでいる日も多く、スカッ!と晴れて青空や夜景がきれいに見える日は少な …
- PREV
- 日系飲食業の香港進出模様
- NEXT
- 東京が香港を喰う?「金融国際金融センター」の立ち位置について
