CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

進出金融機関数から見る香港の横顔

国際金融センターと呼ばれて久しいこの香港ですが、ここに進出を果たしている金融機関の数を見ただけでもその競争の激しさを感じることが出来ます。

2012年度の数字になりますが、その時点で当地に進出を果たしている銀行数は250を超えるに至りました。また、保険会社の数も174社と発表されております。一見、感覚的には(意外と多いじゃないか…)などと思われる方々がいらっしゃることと思いますが、実際この数字の凄さと言うのは、ある程度の認識はすれど、それがどれ程のものなのかは実感が湧かないと言うのが正直なところではないでしょうか。

今回は、それをより具体的にイメージして頂く為に、比較の対象として日本にある国内外の銀行数と保険会社数を調べて見ました。

以下、その結果はまさに驚くべきものとなりましたのでご紹介致します。

◆銀行数:
<香港> 260行
<日本> 200行

◆保険会社数:
<香港> 174社(損保117社、生保47社、生損保兼営10社)
<日本> 96社(損保53社、生保43社)

上記を見ると、その数自体はそれ程変わらないとの印象を持たれてしまいますが、ここでもう一つの比較要素を入れるとその印象は一変します。

それは各々のマーケットの分母となる”人口”です。

◆人口
<香港>約700万人
<日本>約13,000万人

日本の人口は香港の約18倍強。

つまり、それ程のマーケット規模の違いがありながら、香港にあるこれらの金融機関の数は日本のそれよりも多いのです。

ご参考までに、仮に香港の人口が日本のレベルまであった場合にそれらの数字がどう変わるのかをご案内します。

前提条件:
香港の人口が仮に13,000万人だったら、香港にある銀行数&保険会社数はどれだけ変わるのか?

◆結果
銀行数:4,680行(260 行X 18)
保険会社数:3,132社(174社X 18)

銀行・保険会社の両方の数字を合わせますとその数は7,812 (!)まで膨張します。

この数字、日本にあるスターバックスの総店舗数の約8倍です。

しかもそれぞれが”別々の”会社であると言う事実も見逃せません。

まさに『国際金融センター』の名に恥じない数字ではありませんか。

 - お役立ち情報, 設立, 香港法人 ,

  関連記事

no image
今更聞けない香港ビジネス基礎事項② ~会計監査はどうしても必要?〜

香港で会社を設立をする方々の多くから質問として挙るひとつに会計監査実施の必要性の …

no image
香港:来年度財政予算発表と顕在化して来た課題とは?

今年の2月22日、香港の財政長官である陳茂波(Paul Chan)氏は香港の20 …

no image
今年の雇用関連条例の変更点とは何なのか?

香港でも労働者の待遇については都度、ハイレベルなステージ(例:立法会等)で審議さ …

CCM香港無料相談会バナー200x200
香港法人・オフショア法人設立 個別相談会開催 東京

CCM香港では定期的に香港法人設立、オフショア法人設立の為の個別相談会を開催して …

no image
旧正月だからこそ“ちょっとした変化”が訪れる香港と、その歴史的な意味合い

我々日本人は、アジアに位置しながら、一部を除いて余り周辺国家について知る機会があ …

no image
何かと面倒な、海外税務の対応について

毎年日本では税制大綱なるものが年末に掛けて大枠を決定し、年明けに正式発表、そして …

no image
2019年の香港経済見通しとアジア景気感

どの国でも新年と言う節目になると、その年の景気の見通しと言うものがメディアを中心 …

no image
【平成27年度税制改正大綱~まとめ】

昨年12月30日に平成27年度の税制改正大綱が発表されましたのでポイントを纏めて …

no image
果たして第二の香港となれるか?大湾区プロジェクトからの展望を見る

世界の目から見ても、香港の金融機能はアジア諸国の中でも非常に洗練され、また発展さ …

monitor-1307227_1920
新コードシステム導入による香港ー中国間の利便性向上と内に潜む懸念

アジアでの「コロナ禍対策&実績」の観点では“勝ち組“国家と“負け組“国家の色分け …