香港の会計事務所が突然解散することになってしまった・・・・
昨今の経済状況はやはり芳しいものではありません。香港や中国進出をされている日系企業様も人件費などのコスト上昇で利益を残すどころか赤字決算を強いられる年度が続いてしまうことが多くなってしまったり、結果的に事業規模の縮小や海外展開をしている構造そのものに手を入れる所も多くなって来ているとのことです。
さて、そう言う状況で“負の連鎖”が続いて参りますと、そうした企業様相手に取引を行っている業者様や企業様の月次会計や年度監査を承る会計会社なども、巡り巡って収益悪化の要因にもなって参ります。今回は実際に起こりつつある現地のケースを事例として質問形式でご案内させて頂きたいと思います。
質問:
弊社香港現地法人がアウトソース先として毎月決算書作成をお願いしていた香港の会計事務所が、諸般の事情で突然解散すると言う通知を受けて愕然としている。
そうなると次を探すしか方法がないと考えてはいるが、現地の業界やルールなどがよく分からないのでどの様な判断をするべきか迷っている。何か良いアドバイスを頂けないだろうか?
回答:
会計会社(会計事務所)と言うのは、月次や四半期、或いは年度などという単位で企業から決算書作成を行う仕事の依頼を受けます。そして年度の決算書を作成した段階になると(香港の会社は)、その年度決算書が香港の会計基準に遵守しているかどうかと言う視点から、その会計会社以外の、即ち、第三者となる会計事務所に監査(=客観的な視点から改めて行う「再決算」のこと)を依頼する形で作業を行います。・・・・・・
続きはCCM香港HP 【香港の会計事務所が突然解散してしまったら・・・】
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