【 海外一流大学への”パスポート”たる国際バカロレアとは? 】
富裕層や起業家の方々を問わず、香港やシンガポールなど海外に移住をして来た日本人の方々がほぼ全員が口にするのがお子様達の教育問題に”どう対処するか?”です。
香港は国際金融センターだけでなく、教育の視点からも世界有数の地域と考えられています。インターナショナルスクールでは文字通り英語をベースとした国際的な教育環境下で生徒は学ぶ事ができますし、ローカルスクールとて教育の充実に余念がありません。
そんな教育環境を創出している香港ですが、特にインター校の中には世界の一流大学で「入学資格」として活用されている《国際バカロレアプログラム》が採用されている学校があります。
この《国際バカロレアプログラム》とは、3歳から19歳までを対象とした教育プログラムの総称のことで、もともとその発祥の地は国際機関の多くが集まるスイスです。このプログラムの目的は何かと言うと、将来の”国際人予備軍”たる前途有望な若者達が世界各国の大学に円滑に進学できるようにする為であり、またその為に「世界統一試験形式」を取り入れている点が特色です。
実際、この試験そのものは日本の受験のようなマークシート方式とは違い、論文形式と口述形式の2つから構成されていて、その試験期間は3週間も続くと言うハードなものです。こうなると日本の典型的な”詰め込み(暗記)型”の勉強では太刀打ちなど出来ませんので、本当に自分なりの考えや答えを持ち合わせていないと良い点数を稼ぎ出すのは不可能となります。
安倍政権が掲げた政策目標のひとつが《国際バカロレア認定校と候補校を2018年までに200校以上にする》とのことですが、果たして国内の教育機関はどこまでその準備を進めているでしょう?
目の付け所は良いですが、内容が伴わなくては株価同様、”張り子の虎”となり兼ねません。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
今後起こってくる税制改正の論点
先の衆議院選挙は「希望の党」などの台頭が期待されるなど新興勢力の勢いの影響で自公 …
-
-
香港は「グローバル教育」実践の場?
海外赴任となると、国内での勝手とは違い、自分自身の仕事も責任範囲が拡大する為それ …
-
-
香港マカオへの渡航制限状況
※2020年11月25日の情報を公開しております。 >記事はこちら 2020年9 …
-
-
【 路線価から見る国内税額トレンド 】
相続税や法人税、或いは所得税と言った各種税額の算定には、時価評価額に触れる部分が …
-
-
それでも引っ掛かる「移転価格税制」について
海外との取引で一番注意しなくてはならない税制と言うのは、やはり「移転価格」と言う …
-
-
マイナンバー準備と今後注意しておくべき税制(2)
2018年をターゲットの年度として、今、日本を含めた世界的な税務情報交換の制度導 …
-
-
【 海外居住親族に係る扶養控除の改正② 】
前回の配信では海外に移住される親族について日本で扶養控除や配偶者控除等の適用を受 …
-
-
海外子会社に特許権などを使用させる際の注意点
2000年前後を機として日本企業の多くはその生産の拠点を中国に求めたことは周知の …
-
-
【 誤解?無理解?私募債とタックスヘイブン対策税制《事例紹介》 】
香港や中国、シンガポールなどで海外ビジネスを推進されている方々の中には『タックス …
-
-
給与あるところにはやはり「課税」?出向者に関する事前の忘備録
既に今までも何度かに渡って海外課税に関する議題を取り上げて来ました。しかしながら …
- PREV
- 【 東京ホテル事情 ~東京のホテルは満室状態? 】
- NEXT
- 【 国籍離脱・海外移住の意味 】