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タックスヘイブンで挑む銀行口座開設に必要な『準備』とは?

更新日:2018年06月21日

海外、特に軽課税国(及び地域)において個人や法人で銀行口座を開設することが困難な状況になって早2年が経過しました。

この、口座開設に纏わる一件はあの世界的な大スキャンダルとなった『パナマ文章』が直接の"引き金"となったと見る向きが多数を占めておりますが、実はこうしたリークの前の段階で既に水面下では口座開設事情にある種の"変化"が訪れていたことを察知していた方々はそれほど多く居ません。


香港だけでなく、少しでも海外金融の世界に触れたご経験がある方であるならば「香港上海銀行」(HSBC)の名を知らない方は少ないでしょう。

実はこのHSBC、『パナマ文書』のリークの2ヶ月くらい前の時点(2016年2月)から、突然具体的な理由なく口座開設希望者に対する極端な引き締め政策を現場に導入し始めていました。

勿論、こうしたHSBCのご乱心(?)は、当時多くの関係者の間では"一過性のもの"と取る向きが多く、ゆえに誰も深刻に捉えては居なかったなのですが、その後の展開からこの当時の事を振り返るとこの時点で既にパナマ文書へと繋がる"地殻変動"が起こっていたと言うことが実情だったのです。


果たして「香港」と言う巨大な国際金融センターは、以後、このHSBC一行の一挙手一投足に右往左往すると言う形となったのは皆様の記憶に新しい事でしょう。

このように、依然として決定的な打開策が見出せない状況の銀行口座開設模様ではありますが、この趨勢とは逆にその需要は一向に衰える兆しがありません。


ではこうした状況下に置いて口座開設対策を施す上では、一体何が一番効果的なのでしょうか?以下は個人口座を開設する際に特に肝要なポイントと思われる項目を列挙しましたので今一度、これに沿ってご自身の対策をお考え下さい。

⬛️ 個人口座
個人口座を開設する際には、銀行の担当者から先ず以下の事を尋ねられると言う前提で臨まれると良いでしょう。(また英語(或いは中国語)対応は必須となりますので簡潔に自分の言いたい事を事前に纏めて置く事をお勧めします。)

1)口座保有の目的
2)資金の出所
3)銀行サービスの中で何を使用するのか?(例:投資や保険購入等)

わざわざ外国まで出向いてまで銀行口座を作ると言う理由&背景が(2016年前までは聞かれもしなかった項目ですが)不透明な場合は申請を却下される可能性が非常に大きくなります。

これは(後述する部分にもなりますが)、銀行側は口座開設希望者が確りとした"ストーリー"を構築した上で面談に来ることを期待しており、その"流れ"に不自然なものを感じさせるような動機や理由を発見すると突然審査のハードルを上げて来るので馬鹿にする訳には参りません。

つまり細心の準備が必要となると言うことです。


また申請者の状況によって若干準備する書類が変わって来ます(以下)のでこちらについても充分にご留意下さい。

【香港居住者】
・口座保有者ご本人の香港IDカード或いはパスポート
・住所証明(公共料金等の請求書等)

【香港非居住者】
・パスポート
・住所証明(例:運転免許証など)


次回は法人口座開設に関してご説明します。

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