CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

“超法規的権限”を手にしてしまった行政長官

10月初旬、香港政府は2つの重要な法律を可決しました。1つは立法手続きを省略する「緊急状況規則条例」であり、もう1つは抗議活動を抑制する「覆面禁止法」と呼ばれるものです。しかしながら香港政府(中国政府)の思惑とは裏腹に、この法律の設置が生み出したものというのは香港住民の怒りの炎に更に油を注ぐだけのものであり、結果、一層の“暴徒化”に拍車が掛かる状況を招いてしまいました。

事実として制定後の10月6日に行われたデモにおいても、デモ隊はこの「覆面禁止法」を真っ向から否定・無視するかのように殆どの者達が“通常通り”顔を黒いマスク等で覆っていたとの報道がなされたりしています。また、こうした動きを取締まる役回りである警察隊は当初静観を決め込んでいましたが、最終的には(いつもの通り)デモ隊に対して催涙弾を放ったり警棒で殴りつけると言う、禍根が一層深まる顛末となってしまったのです。

香港特別行政区長官のキャリー・ラムは同日、「暴徒にこれ以上、我々の大切な香港の破壊をさせることは出来ない」との声明を出しこの警察隊の「暴力」を正当化しましたが、この混迷具合は今後も一層激しくなると予想する向きが殆どです。

国慶節が終了した今、この香港情勢は中国政府の思惑も絡み一層予断を許さない状況に発展してしまいます。現実的な落とし所(=妥協点)を見出せない状態の香港の今をどのように捉えるべきなのでしょうか?この中で香港の砦を守る市民の意識の変化は一体どうなっているのでしょうか?

詳しくはCCM香港HP
圧政下の中で“炙り出る”形となった香港市民の「アイデンティティー」

 - お役立ち情報, ニュース, 香港 , ,

↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へにほんブログ村 経営ブログ 海外進出支援・海外支援へ

  関連記事

no image
乖離する「香港観」。媒体を通すものと現実の世界の違い

物の見方と言うのはそれぞれが持つ先入観と言うものに多分に影響されるものです。また …

no image
春になると気分が高揚して来る?香港の名物イベント「ドラゴンボート」について

毎年この時期になると、春の陽光にさらされる事も多くなり、気持ちの良い日々が続くこ …

no image
運命の出会い?中国と香港を左右する2人の図式

香港がこの2年、中国が実施導入する様々な事案にその運命が左右されて来たことを否定 …

no image
華南型ビジネス、一帯一路、そして大湾区。香港を取り巻いて来たビジネスの枠組み

現在は世界中でコロナ禍が発生していることもあり、中々、それ以前にあった(或いは現 …

no image
香港も入るタックスヘイブン地域の特性(1)

当Blogでも何度もご紹介させて頂いているお馴染みのテーマのひとつである「タック …

no image
弊社に寄せられる、よくある質問

海外法人設立を主体とする弊社業務は香港や中国を中心とした多くの質問が寄せられます …

no image
今更聞けない香港ビジネス基礎事項② ~会計監査はどうしても必要?〜

香港で会社を設立をする方々の多くから質問として挙るひとつに会計監査実施の必要性の …

no image
居住者・非居住者の定義とは?中国での解釈

日本だけでなく多くの国々で税制を考えた時に“焦点”となる部分というのは、果たして …

no image
日本が”支配していた”時代の香港について

意外に感じられる面もあるかも知れませんが、日本は第二次世界大戦中のある一定期間、 …

no image
海外進出の際におさえて置きたい基本的なポイント

企業にとって『海外進出を行う』ことと言うのは大きなビジネスチャンスを獲得する可能 …