ジョイントアカウント(共同口座)を保有している際の課税とは? -1
日頃、弊社に寄せられる問い合わせの中には様々なものがあります。
主流としてはやはり外国金融商品に関わるもの、その種類、特色、契約期間や増額、解約等様々な領域に及びますが、それとは別に、香港で開設した個人・法人の“口座廻り”に関するものも相当数存在しています。そして上記の中でも個人領域となる「共同口座」、所謂、“ジョイントアカウント”と言われる口座を作った場合の日本との課税判断に関しては(この形態自体が中々日本で馴染みがないものである為)正確な理解をしている方々も余り居ないと言うのが実情です。
例えば共同口座開設時の贈与判定や片方が死亡時の相続判定と言ったライフイベントに絡む税務事由の把握と言うものはどのようなものなのでしょうか?そのまま相続税も支払わずに使用し続けていても当局は何のアクションもその共同口座名義人に対して取って来ないものなのでしょうか?
こうしたことは普段遭遇しない類いの領域である為、往々にして“先延ばし”してしまう項目のひとつですが、税務上の締付けが毎年のように厳しくなる昨今では「共同口座」を所有・使用している方々にとって何れ直面しなくてはならない課題のひとつであることは間違いありません。故に普段からこの周辺に関する理解や情報のアップデートを施して置く姿勢と言うのはとても肝要なことなのです。
果たして自分以外の共同口座名義人が存在するこの「共同口座」に対する“税務解釈”と言うものは一体どのように捉えて行くべきなのか?
上記の視点で今回と次回の2回に渡り、この(日本では馴染みの薄い)「共同口座」に関する税務判断の基準と言うものを見て参りましょう。
詳しくはCCM香港HP
【海外で「共同口座」
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
香港のAI発展事情とそれらに中心的に関わる企業・団体とは?
最先端のビジネスを語る時、テクノロジーの発展について広範な情報の領域をカバーし、 …
-
-
税制大綱発表前にもう一度考える。香港を利用した「節税」-1
毎年年末に掛けて日本国内の税理士業界は1年の大きな変化とされる「税制大綱」に関す …
-
-
仮想通貨(暗号通貨)に関する所得の計算方法等についてー1
日本国の税法では、ビットコインやイーサリアム、リップルをはじめとする仮想通貨(暗 …
-
-
3月の法人設立個別相談会も、2会場で開催します!
みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …
-
-
良いビジネスコンサルタント会社の見分け方
日本のお客様から受ける問合せの中には香港でビジネス上良い取引先の選定のコツや質の …
-
-
「納税管理人」の概要と手続きについて
駐在を行うとそれなりの期間、日本の制度の諸々から離れることを意味します。その期間 …
-
-
香港の人材「テコ入れ」に乗り出した思惑
このブログでは過去に何度か取り上げたテーマである香港の「人材流出」について考えて …
-
-
海外で銀行口座開設を行う際に心掛けて欲しいこと1
香港やシンガポールだけでなく、“タックスヘイブン”と称される低課税地域や国での銀 …
-
-
海外駐在に帯同する際の雇用保険の取扱い(共働きの配偶者のケース)
「海外駐在」と言うものは何も単に駐在候補者のみを海外の事務所などに送り出して終わ …
-
-
【コーヒーブレイク】日本企業による「クロスボーダーM&A」傾向と今後の動向
近年、日本企業による海外企業の「M&A」が活況の様相を見せています。調査 …
