香港を巡るBNO対策で対立する中国と英国
香港を巡って中国と英国の対立が激しさを増しています。その対立の焦点となっていることと言うのは一言で言うと『BNO』=British National Overseas(英国海外市民旅券)。これは6月末の中国政府が世界世論の非難を半ば無視する形で強引に正式決定を行った「国家安全維持法」を契機とし、現在では香港市民の間で「コロナ禍」と並ぶ最もホットなトピックの一つとなって参りました。
何故ならば(敢えて言うまでも無いことかも知れませんが)抗議活動に参加をしている香港ローカルの中では今や当地を離れる→所謂「香港脱出」を現実的な将来の選択肢として考え始めていると言う層が増えつつあると言われているからなのです。実際にその選択肢を採るかどうかはともかく新旧の宗主国である中国と英国の関係もこの特殊な“パスポート“を巡って次第に騒々しくなって来ました。
がっぷりと四つに組みつつある両国の緊張から考えると今後の香港の行末を占う意味でもこのBNOの与えるインパクトと言うのは我々が考えているよりも大きな潮流になって行く可能性があるかも知れません。
詳しくはCCM香港HP
【BNOは自由世界へのパスポート?香港人が“
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
香港会社法 一部改正のお知らせ
香港の会社の制度を決めている機関と言うのはCompany Registryと言わ …
-
-
香港子会社から配当を回収すると言うことについて
香港は軽課税地域であるため、色々と税関係の話に絡んでくる場所です。当Blogにお …
-
-
香港での「解雇」について
米中貿易戦争の影響や長期化しているデモの影響もあってか、最近の香港市場から出て来 …
-
-
“難民化”しつつある、昨今の銀行口座開設希望者事情
既にこのCCM香港のコラムでも何回にも渡って昨今の香港での銀行口座開設事情の変化 …
-
-
税制大綱発表前にもう一度考える。香港を利用した「節税」-2
「節税」と言う考え方はビジネスで成功している方々や大きな収入を毎年得ている方々に …
-
-
中国が発表した大湾区構想に巻き込まれる(?)香港
2019年2月18日、中国国務院(政府)は広東省と香港、マカオを一体化させるとす …
-
-
国税庁が行なった租税条約に基づく情報交換事績の公表
国が推進している重要な施策のひとつに外国との租税条約と言うものがあります。これか …
-
-
居住者・非居住者の定義とは?中国での解釈
日本だけでなく多くの国々で税制を考えた時に“焦点”となる部分というのは、果たして …
-
-
未来の香港は一体どう言う姿と役割になっているのか?
香港はその外観から判断するとまさに世界有数の“国際都市“と呼ぶに相応しいところで …
-
-
香港の年金=強制積立金制度について
香港で就業という事由が発生すると起業主は自分の従業員の為にいくつかの強制制度に加 …
- PREV
- 今後の香港ビジネスの描き方
- NEXT
- 油断大敵(?)、コロナ禍再拡大となった香港
