CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

中国進出時のトラブル発展例(会計/工場編)

 日本企業が中国に進出する際は大きく分けて直接投資(直接進出)か、間接投資(香港などに一旦進出し、その後香港から中国に進出)の2つに分かれております。後者のケースで進出を果たす場合は、(大手企業様はともかく)特に中小企業様の場合ですと国内の人的資源の問題もあり香港と中国会社(主に工場)の兼任と言うポジションで赴任をされるケースが多くあります。こうした際に良く出て来る典型的な問題発展例を以下ご紹介します。
1.先ずは香港法人設立
         ↓
2.設立業者や法律事務所、コンサル会社など依頼するなどして会計業務を行う会計事務所を選定
         ↓
(往々にして予算を抑えるなどを主な理由として、値段の安い個人経営の会計事務所を選定する。)
         ↓
3.その後、中国進出し会社(工場など)を設立
         ↓
上記の2で選出した香港の会計事務所に会計を依頼する
         ↓
4.香港の会計事務所を個人経営レベルのものを選定したりすると、顧客の会社・工場の進出地にその事務所の出先もネットワークもないことが往々に散見され、結果、顧客の事業拡張に会計サイドが追いつかないなどの状況が判明する(問題発生①)
         ↓
5.仕方なく中国側では会社や工場などの幹部従業員などのツテを頼るなどして(これまた)現地のローカル会計事務所を採用する。尚、値段そのものは国が定める会計監査費用などのアドバイザリーレート(基準)を遥かに下回る水準で業務を受けるケースが多いが、これも後々、当局から”ダンピング”で糾弾される可能性もある。(問題発生②)
         ↓
6.中国の月次決算⇒予定納税のルーティンがある事を知らず、駐在員はしばらくの間、この対応の為忙殺される。最悪はそれを知らずに当局から通知を受けるパターン。この場合はペナルティーが課せられる(問題発生③)
         ↓
7.中国では二重帳簿を奨める会計事務所も存在しているのは事実であり、これを”しっかりやる”などと意思表示すると(場合によっては)業務サービスの値段を上げて来る場合がある。更にこうして徴収された料金は、(そのような会計事務所を紹介をした)自社の幹部従業員の懐に後々になって入っているなどのケースも発生する(問題発生④)
         ↓
8.決算時期が中国と香港で合わない事が判明する(⇒決算時期を自由に決定出来る香港の会社設立が先になるケースが殆どである為、国として決算月を決めている中国に対して、香港側が後から決算時期を合わせるなどのプロセスが発生する)。(問題発生⑤)
         ↓
9.連結などで纏めようとすると、香港の会計制度と中国の会計制度の違いの多さに愕然とする。また中国決算書は中国語表記のみ。(問題発生⑥)
         ↓
10.値段に釣られる、或いは、ツテなどがない、などの理由で安易・性急に香港と中国の会計事務所を違う会社に選定してしまった為、決算プロセスが年間で2度は行わなくてはならなくなってしまう(問題発生⑦)。
         ↓
11.また二重帳簿などで税金を低く抑えるなど行っていた場合、当然のことながら重度のペナルティーを覚悟する必要はある(問題発生⑧)。
くれぐれも業者選定の際は慎重にご対応ください。
弊社ではこうした様々な問題に関するご相談も承っております。

 - ビジネス, 日本, 海外移住・国際

↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へにほんブログ村 経営ブログ 海外進出支援・海外支援へ

  関連記事

vaccine-5926664_1280
日本の「ワクチン検査パッケージ制度」に香港のワクチン接種は有効か?

昨今では、日本のみならずアジア諸国を中心として新型コロナウィルス感染症に対する対 …

no image
世界最強のコンサルティング会社

経営に横たわる問題点を瞬く間に発見し、その解決策を提案するコンサルティング会社は …

no image
『パナマ文書』の本当の意図

4月に世界に衝撃的なインパクトを齎した『パナマ文書』。政財界のトップやスポーツ・ …

prof150x150
香港ビジネス活用術ウェビナー 12/12(水)開催

今年最後の無料ウェビナーの開催日が決定いたしましたので、お知らせいたします。 今 …

banner_meeting
2018年11月、12月の法人設立個別相談会のお知らせ

みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …

no image
海外子会社同士を合併させようとした場合に気をつけなくてはならない税法

海外のオペレーションは進出国のビジネス事情などを折りに付け確認しながら方向性に“ …

no image
どうやったら税金は安くなるのか?(海外法人利用の場合)

一部の国や地域は除くとして一般的に企業や個人にとって、「税金」と言うものは避けて …

no image
日本で3番目に大きな税務訴訟の事例となった「IBM事件」

企業側と国側の税金を巡る訴訟と言うのはいつの時代も熾烈を極めるものです。特に案件 …

no image
今後起こってくる税制改正の論点

先の衆議院選挙は「希望の党」などの台頭が期待されるなど新興勢力の勢いの影響で自公 …

no image
【中国−海外所得(タックスヘイブン=租税回避地)課税の強化徹底へ】

今年1月初旬に相次いで中国国内新聞紙上を飾った共通のトピックが一つあります。 そ …