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駐在員による中国国内での自動車の運転について

更新日:2017年03月06日

一般的に言うと、中国だけでなくアジアに於ける駐在の方々は(リスク管理などの面から)その任期中に社用車などを運転する事は"稀"であると言えます。これは日本の交通ルールだけに慣れているこうした方々が異国の交通ルールに適用する為のプロセスであったり、また万が一、人身事故などがあった際に、管轄する地元の警察等とのトラブルや、加害者・被害者と言う図式を巡っての賠償責任問題、更に場合によっては外交問題にまで発展する可能性等々...、運転許可に纏わる様々なリスク面が強調されてしまう為、企業側が(承認する事に)躊躇してしまうからです。

しかしながら、それでは全く許可しないのかと言うと必ずしもそうではありません。

むしろ派遣する先の国によって、その程度が違っていると言うのが実情を的確に表現していると言えるでしょう。例えば同じアジア諸国の中でも比較的治安が良いと考えられるシンガポールやマレーシアなどでは駐在者の自動車運転を認める企業はそれなりにありますし、アジア以外の国で言うと(世界最大の車社会と言われる)アメリカなどではむしろ運転を許可する方が多いと言えるかも知れません。

さて、このケースを中国に移して参りますと、先ず中国では日本発行の国際運転免許証を利用する事は出来ません。これは中国自体がジュネーブ条約締結国に該当しないと言う理由がある為です。従って中国で運転を行う為には中国にて運転免許証を取得する必要があります。

以下は運転免許証取得の為の必要書類と試験内容になりますので、仮に駐在者の中国国内運転許可を検討されている企業様は参考にされて下さい。

【必要書類】
・運転免許証申請書
・健康診断書
・日本の運転免許証
・身分証明書(パスポート等)
・外国人居留許可証
・駐在者の顔写真

【試験内容】
・筆記試験
・実技試験(日本での免許獲得か3年未満の場合)

運転マナーや道路整備事情が悪い中国国内で、態々運転したいと思われる駐在者(或いはそれを許可する企業)は多くないとは思いますが、自ら車を運転出来るような事になると、またそれはそれで"違った中国"の発見も公的・私的と言う視点に於いて出て来るかも知れませんね。

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