1. TOP »
  2. 法人設立お役立ち情報 »
  3. トラブル事例

香港法人・オフショア法人設立お役立ち情報

トラブル事例 

ちょっとひと息、香港の冠婚葬祭時のマナー

更新日:2018年06月11日

香港の結婚式は日本と同様に挙式→披露宴と言う流れで行われます。

しかしながら、「挙式」そのものについては「婚姻登記処」と言うところに行き、婚姻届に新郎新婦両名が"サインをするだけ"で終了してしまうと言う、極めてシンプルなものであり、日本の挙式とは相当観念がかけ離れていると言えます。

こうした簡易な位置付けである為なのでしょうか、参列者についても挙式参加時には正装して臨む必要はありません。そしてその次の段階であるのが「結婚式」となる訳ですが、これも日本人一般にとってはそのスタートからかなり"特異なもの"として目に映る筈です。

何故ならば、ここ香港では結婚披露宴の数時間も前の段階で相当数のゲスト達が集結して会場の所々で麻雀に興じる方々が多いからです。


このルーティーンは香港では常識である為それ故に招待する側も心得たもので、招待状には「開場5時、宴会8時」と言った形の時間差ギャップを最初から設けており、列席者達が寛いだ雰囲気の中で披露宴を迎えられるような演出設定をしていたりします。


では、こうした異国の結婚式でゲストとして招かれた我々外国人達はどのくらいの"ご祝儀"を包むべきなのでしょうか?この辺の話と言うのは実は外国人にとっては異口同音の悩みであり、弊社などでもこうした質問を態々して来られる方々もいらっしゃいます。

一般的には個人出席の場合、500香港ドル〜800香港ドル(同僚や友人の式)が"適正額"と捉えられている向きがありますのでひとつの指標と考えて見て頂いても良いでしょう。


では実際の披露宴の雰囲気と言うのは(個人差がある部分はありますが)如何でしょうか?全般的には日本のそれよりカジュアルな傾向のものであると言っても良いかも知れません。

また日本と似通った部分もあります。

例えば披露宴途中で新郎新婦が各テーブルを回ったり、参列者達と記念撮影などを行う部分では日本と同じです。但し宴の終わりに新郎新婦から挨拶があるのかと言うとそうではなく、皆、頃合いを見計らって自由に会場を後にすると言うエンディングが一般的です(勿論、新郎新婦はその頃のタイミングで会場の出口に立って来客を送り出す準備をしておりますが)。


では今度は「葬式」の場合はどうでしょう?

香港では一般的に、故人が入信していた宗教の枠には捉われずに葬儀そのものは「殯儀館」と呼ばれる葬儀場で行われます。また、葬儀への参列の時に必要と考える"喪服"ですが、香港では特にそれに該当するものありません。

しかしながら、(そうは言っても)やはり常識的には黒を中心とした比較的地味な色合いの服装で参列すると言う感覚はあります。


次に葬儀でもうひとつ考えなくてはならないポイントは香典とその金額です。

香典の整え方として白い封筒を用意しそこに「奠儀」と表書きを行って自分の名前と金額を書いた上で持参します。尚、気になる香港での香典に包む"金額感"ですがこれは100香港ドル以下が相場と考えらています。

仮に100香港ドルを包むような場合は100香港ドルの紙幣が縁起の良い赤色となってしまう為葬儀には似つかわしくない形となってしまうので、他の紙幣(例:20香港ドルや50香港ドル)を混ぜて対応します。

尚、そこでもうひとつ重要なのは100ドルで出してしまうと「偶数」となる為、この偶数の意味することが慶事とと捉えられてしまう事です。従ってその時は必ず1香港ドルのコインを同封して置かなくてはならないところが注意点と言えるでしょう。


最後に焼香をする際のマナーをご紹介します。

焼香を行う手順は先ず祭壇の前まで進み、葬儀の進行係の誘導に従って遺影に向かって3度ほどお辞儀を行います。それから更に祭壇に歩み寄って実際の焼香を行います。その際には線香を3本手に取りそれに火をつけて、手を合わせて3回上下に振ります。

その焼香が済むと「吉儀」と呼ばれている小袋を渡されますがこれは家や会社に持って帰ってはならないとされているものである為、必ず帰路の途中までで使ってしまう必要があります。尚、この「吉儀」の中には飴玉や返礼の1香港ドルコインが入っています。

▲ページのTOPへ

スマホサイトを表示