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香港IDホルダー注目! 15年ぶりに刷新がされる新しいIDについて

更新日:2019年01月07日

香港IDの歴史を紐解くとその最初は1949年にまで遡ることになります。

この年、中華人民共和国が建国されたのを機会として大勢の中国人が香港にやって来たことにより、時の香港政庁がそれをコントロールするための手段としてこのID発行を指示したと言うことがそもそもの発端となります。その5年後になる1960年6月には早くも2代目が登場し初めて指紋と顔写真などを載せたIDとなりました。

また1973年には3代目(これには指紋認証が無くなることとなっています)、そして1983年にはコンピューター化に対応した第4世代ものが登場することとなり、この時から(それまでの紙によるIDから)ラミネート加工が採用される形、即ち現在まで続く香港IDの原型が作られるものとなったのです。

このIDは当時の最先端印刷技術を導入して作成されており、個人情報を内蔵した為もあってか、IDホルダー達は入出国境が格段にスピードアップされることとなりました。そして1987年にはさらにアップデートした第5世代を投入。香港の中国返還後(1997年7月1日)も使われるほど息が長かったバージョンで2003年まで使われることとなったのです。

またこの年を機に現行のスマートID(第6世代)の発行が始まりました。このカードの特徴は大きさがクレジットカード大になったことであり、それによって以前のIDより格段に持ち運びが楽になったことが挙げられます。その後、出生年ごとに交換期間を決めて実施し、2007年に配布が全て終了しています。


このように幾つかの変遷を経てこの香港IDは進化をして来た訳ですが、いよいよ第6世代のIDカードも今年から本格的に第7世代のカードへと刷新の段階へと入っています。政府発表に寄りますと2018年末から新しいカードへと順次交換は始まっており、4年後の2022年に約880万人分全てに対して配布が終了することを計画しています。

新IDカードの機能は現行の第6世代のものと比較するとテクニカル面で格段の進歩を遂げており、その事例としては無線通信技術RFIDが導入されるほか、高解像度の写真、3Dホログラム、虹色のマルチパターン背景など高い偽造防止技術が採用されています。

またカードの素材についてもより耐久性の高い強化ポリカーボネート製となるほか、RFIDと呼ばれる非接触型の新技術を採用し、(スペック上では)自動出入境ゲート「e-Channel(e道)」での通過所要時間が現在の12秒から8秒へと短縮されます。

更にICチップの中のデータ容量もパワーアップされ、現行カードの36キロバイトから実に倍以上となる80キロバイトにまで増えることから、国際民公組織の標準に符合した写真を保存でき、仮に市民が新IDカード取得後から短期間内に香港特別行政区の第二世代の電子式パスポートを申請するような場合、新IDカード取得時に撮影した写真が流用できるようになるとのことです。


では実際の配布スケジュールはどのようになるのでしょうか?新IDカードへの交換手続は2018年末から開始し4年間かけておこなわれる予定で、約880万人の香港IDカード保有者が対象となります。カード交換は優先的に政府職員(警察官、イミグレーション職員、議員など)が先となり、それ以外の方は誕生日の年に応じて段階的に交換が実施されるとのことです。

なお、65歳以上であれば先に交換をおこなうことが可能です。具体的な交換手順については、交換対象であると発表された香港IDカード保有者が指定期間内に香港内の発行センター(全9箇所)を訪問する必要があります。交換対象期間内に海外に滞在している場合は、香港帰国後30日以内に交換をおこなう必要があります。

新IDカードの申請書はインターネットのほか携帯電話やタブレット端末からアプリを使っての基本情報の入力も可能であり、申請センターでの手続きの簡略化や待ち時間の短縮が図れるとのこと。申請センターは計9カ所(下記)設けられる予定ですが場所は現在物色中である為正式な場所については直前で確認を行う必要がありそうです。

香港政府は11月29日、2018年第2四半期から発行予定の新タイプの「香港身分證(Hong Kong Identity Card)」について詳細を明らかにした。偽造防止などを含む約10の新機能を盛り込んでいる。

新香港IDカード申請センター
1)Hong Kong Island
2)Kowloon West
3)Kowloon East
4)Tsuen Wan
5)Tuen Mun
6)Yuen Long
7)Sheung Shui
8)Sha Tin
9)Tseung Kwan O
以上9地区に臨時の交換センターを設けられます。

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