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港の運命に翻弄される若き活動家たちの境遇

更新日:2021年06月25日

(人それぞれ...)と言ってしまえばそれだけの話なのかも知れませんが、この一年、「民主」と言う言葉を糧として抗議活動の前面に立っていた活動家たちの受難が極まりを見せています。特に「国家安全維持法」施行後は文字通り"一斉検挙"とも言える形で取り締まりが行われた為、今回中心として取り上げる周庭(アグネス・チョウ)氏や、共に歩んだ同士であるジョシュア・ウォン氏等は昨年から今年にかけて収監の憂き目にあう形となりました。


しかしながら、そんな中で6月12日、それまで約7ヶ月にわたり収監されていたこの周庭氏が収監先の刑務所を出所すると言うニュースが報じられました。同氏が釈放された朝には同氏を支持する者たちや多数の報道陣が詰め掛けることになりましたが、同氏は無言で友人の車に乗り込んだとのことです。支持者たちは車へ乗り込む周氏に対し「加油」("頑張れ"の意味)と呼びかけ、同氏に対する変わらぬサポートの姿勢を示しました。


この「特別」とも言える保釈の計らいに対して当局はその理由を明らかにしていませんが、どうやら同氏の受刑態度が極めて良好であったことが要因とみられており、刑期短縮→前倒しとなった、とのことのようです。


一方、周氏は出所した日の午後、自身のInstagramに一面真っ黒な画像を投稿し、「苦しい半年がようやく終わった。とても痩せて弱ってしまったのでこれからゆっくり体を休めたい」などと綴ったとのことです。まさに刑期を過ごす事になった刑務所内での劣悪な環境を表現するような、そんな一文とも言えるでしょう。


実際、同氏が収監される事になった理由というのは2019年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改定案に抗議、民衆をデモに先導したとした事がその主要因と見られています。


事態を重く見た中央・香港政府はそんな彼女に対して2020年12月、禁錮10ヶ月の実刑判決を言い渡す事になります。また、周氏に先立っては民主活動家のジョシュワ・ウォン氏(禁錮13ヶ月半)、アイヴァン・ラム氏(禁錮7ヶ月)を言い渡されているのが現状です(ウォン氏とラム氏は現在も収監中)。また、つい最近では中国政府に批判的とされる地元香港紙「蘋果日報(アップルデイリー)」のジミー・ライ氏なども収監、まさに一族郎党全てが収監→服役するというものになりました。


昨年7月1日から施行された「国家安全維持法」は、一国二制度を運営する中国にとって、香港を完全にコントロール下に置くことを念頭として、(国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託)といった論点をベースに、本国に弓をひく者を犯罪者と認定→最高で無期懲役が科される事になるというものです。


周氏の「国家安全維持法違反」容疑は上述の「逃亡犯条例」に対する抗議運動の際、(外国勢力と結託し国家の安全に危害を加えた)と言うものであり、中央政府及び香港政府は、日本など各国の注目を集める周氏はインターネットやメディアを通じた発言なども殊更問題視したとのことです。故に体制側から見たこうした"前科"とも言える活動を行なってしまった同氏の今後は、出所後についても、(以前のような)自由な言動を封印せざるを得ない事になると見られています。


こうした中央政府のスタンスに対し、依然として残っている香港活動家たちは「言論や集会の自由を損なうもの」と主張していますが、中央側は「(香港に)安定を取り戻すために必要な処置」と言う解釈を行い、真っ向から対峙しているのが現状です。


但し、民意を代弁した周氏たちの行動は今をもっても家族と国を守るために戦ったとされているのは確かであり、周氏の支持者たちにとって彼女は中国の伝説的ヒロインにちなみ、「真のムーラン」と呼んでいる。また、「民主の女神」と呼ぶ人もいるとのことです。


受難を経てその後どのような第一歩を彼等が踏み出す事になるのか?ひとり、香港を離れ英国に拠点を移したネイサン・ロー氏のような道を選択するのか?或いは香港に留まり、かつてのような運動の渦の中に身を投じるのか?また或いは降伏を受け入れ、その他多くの香港人たちと同じ運命を受け入れるのか?


何れにしても、こうした議論が次の展開を見せるのには、やはりそれ相応の時間が必要となりそうです。

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港の運命に翻弄される若き活動家たちの境遇

(人それぞれ...)と言ってしまえばそれだけの話なのかも知れませんが、この一年、「民主」と言う言葉を糧として抗議活動の前面に立っていた活動家たちの受難が極まりを見せています。特に「国家安全維持法」施行後は文字通り"一斉検挙"とも言える形で取り締まりが行われた為、今回中心として取り上げる周庭(アグネス・チョウ)氏や、共に歩んだ同士であるジョシュア・ウォン氏等は昨年から今年にかけて収監の憂き目にあう形となりました。


しかしながら、そんな中で6月12日、それまで約7ヶ月にわたり収監されていたこの周庭氏が収監先の刑務所を出所すると言うニュースが報じられました。同氏が釈放された朝には同氏を支持する者たちや多数の報道陣が詰め掛けることになりましたが、同氏は無言で友人の車に乗り込んだとのことです。支持者たちは車へ乗り込む周氏に対し「加油」("頑張れ"の意味)と呼びかけ、同氏に対する変わらぬサポートの姿勢を示しました。


この「特別」とも言える保釈の計らいに対して当局はその理由を明らかにしていませんが、どうやら同氏の受刑態度が極めて良好であったことが要因とみられており、刑期短縮→前倒しとなった、とのことのようです。


一方、周氏は出所した日の午後、自身のInstagramに一面真っ黒な画像を投稿し、「苦しい半年がようやく終わった。とても痩せて弱ってしまったのでこれからゆっくり体を休めたい」などと綴ったとのことです。まさに刑期を過ごす事になった刑務所内での劣悪な環境を表現するような、そんな一文とも言えるでしょう。


実際、同氏が収監される事になった理由というのは2019年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改定案に抗議、民衆をデモに先導したとした事がその主要因と見られています。


事態を重く見た中央・香港政府はそんな彼女に対して2020年12月、禁錮10ヶ月の実刑判決を言い渡す事になります。また、周氏に先立っては民主活動家のジョシュワ・ウォン氏(禁錮13ヶ月半)、アイヴァン・ラム氏(禁錮7ヶ月)を言い渡されているのが現状です(ウォン氏とラム氏は現在も収監中)。また、つい最近では中国政府に批判的とされる地元香港紙「蘋果日報(アップルデイリー)」のジミー・ライ氏なども収監、まさに一族郎党全てが収監→服役するというものになりました。


昨年7月1日から施行された「国家安全維持法」は、一国二制度を運営する中国にとって、香港を完全にコントロール下に置くことを念頭として、(国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託)といった論点をベースに、本国に弓をひく者を犯罪者と認定→最高で無期懲役が科される事になるというものです。


周氏の「国家安全維持法違反」容疑は上述の「逃亡犯条例」に対する抗議運動の際、(外国勢力と結託し国家の安全に危害を加えた)と言うものであり、中央政府及び香港政府は、日本など各国の注目を集める周氏はインターネットやメディアを通じた発言なども殊更問題視したとのことです。故に体制側から見たこうした"前科"とも言える活動を行なってしまった同氏の今後は、出所後についても、(以前のような)自由な言動を封印せざるを得ない事になると見られています。


こうした中央政府のスタンスに対し、依然として残っている香港活動家たちは「言論や集会の自由を損なうもの」と主張していますが、中央側は「(香港に)安定を取り戻すために必要な処置」と言う解釈を行い、真っ向から対峙しているのが現状です。


但し、民意を代弁した周氏たちの行動は今をもっても家族と国を守るために戦ったとされているのは確かであり、周氏の支持者たちにとって彼女は中国の伝説的ヒロインにちなみ、「真のムーラン」と呼んでいる。また、「民主の女神」と呼ぶ人もいるとのことです。


受難を経てその後どのような第一歩を彼等が踏み出す事になるのか?ひとり、香港を離れ英国に拠点を移したネイサン・ロー氏のような道を選択するのか?或いは香港に留まり、かつてのような運動の渦の中に身を投じるのか?また或いは降伏を受け入れ、その他多くの香港人たちと同じ運命を受け入れるのか?


何れにしても、こうした議論が次の展開を見せるのには、やはりそれ相応の時間が必要となりそうです。

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