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やがて香港はウクライナになる?あるジャーナリストの信念

更新日:2022年03月22日

2022年2月24日、世界はひょっとしたらこの日を後世に渡って忘れられない"暗黒の日"として記憶に刻むことになるかも知れません。


ロシアのウラジミール・プーチン大統領はこれに先立つ数ヶ月前から"軍事演習"と評していた隣国ウクライナのボーダーでの動きをとうとう実戦化、同国への侵攻をこの日に開始しました。この"突如"とも言えるロシア軍の侵攻に対して(驚愕はしつつも)徹底抗戦を表明したウクライナはゼレンスキー大統領の指揮の下で応戦を開始、当初は数日で陥落するものと見られていた首都キエフを2週間経った現在でも死守しています。

これに焦った(?)ロシア軍は、今や無実の民間人に対しても砲撃を加えたり、チェルノブイリ原子力発電所を包囲、このプラントにも禁じ手となる攻撃を加えるなど今や制御がつかない 暴徒振りを発揮するに至っています。


このように、非常に危険な戦地と変貌してしまった同国へ(ここ数年に渡って大国からの無情な圧政を受け続けて来た)香港から1人の女性ジャーナリスト(名前は敢えて非表示とします)が降り立ったのは戦争が勃発する僅か6日前のことでした。

このジャーナリストは2019年、まだ彼女が学生だった頃、当地で発生した中国による「逃亡犯条例」改訂の動きに反対する市民の抗議デモをまさに"暴挙"とも言える力技で潰してしまったやり方に対して憤慨したことが契機であり、これを世界に届けていた外国メディアの姿勢に感銘を受けたことで報道の道を志(こころざし)たとのことです。


ではその彼女の"報道姿勢"と言うのは、一体何でしょうか?


それは彼女の次なる真摯な言葉で表現されます。

曰く、

"本当の平和とは、弾圧によって争いがない状況ではなく、人間としての尊厳が認められていること"である。

彼女の行う報道は、今や不退転の決意で巨大な敵であるロシアに挑むウクライナ人たちの精神を見事に映し出しており、世界に対して彼らの生の声を発信し続けています。事実、この血が出るような魂の叫びと言うのは、つい最近まで起こっている(た)香港の状況にも非常に極似していると言え、一度は屈した形となってしまった香港市民の心へ鼓舞し得る新たな"起爆剤"になる可能性すら内包します。


勿論、小国ウクライナがどこまで大国ロシアに食い下がることが出来るのか?と言う論点に対しては誰も予想は出来ません。しかしながら、そんな中でもひとつ絶対的に確かなことと言うのは、例えどの国のどんな人間であったとしても他人が決して奪えないものがあると言うことです。それは自分自身の「人権」であり、自分自身の「アイデンティティー」です。


香港(人)はこの"ロシア・ウクライナ戦争"を改めて見ることにより、彼らのナショナリズムと信念が作った強靭な姿勢をこれまでの自分達の立ち位置と比較することになることでしょう。このプロセスを経ることによって、今度は香港人自身が自分達の境遇に屈せず再び新たなる章(チャプター)へと駒を進められるようなエネルギーを纏うことが出来るかも知れません。


実は世界の支配者たちが真に恐れることと言うのは、実はそんな小さな、そして奪うことが出来ない絶対的な『真理』なのかも知れません。

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