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「ファイブ・アイズ」と言う存在が対立を促す?ウクライナvsロシアは香港の事象の"再現"か?

更新日:2022年04月08日

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、まさかこのウクライナ侵攻がここまで長引くとは思いも寄らなかったことでしょう。それこそ、ロシアの戦力からすれば、ウクライナのような存在はまさに"赤子の手を捻る"が如く、簡単に制圧することができると高を括っていたと言うのが本音かも知れません。

結果として"計算外"となってしまったこの展開は色々と裏を探って行くと、実はウクライナ及びウクライナ人達の不屈の精神から生み出されたと言うよりも、あらゆる要素、特にこのウクライナの奮闘を"後ろから支えている"欧米諸国のサポートなしでは"あり得なかった"と言っても過言ではないと言うことです。

今回取り上げるのは、目に見える形で行われている経済制裁や武器の供与と言う部分だけではなく、諜報活動を含めてその進行を側面から操っている『ファイブ・アイズ』の存在にフォーカスを当てて参ります。

そもそもこの「ファイブ・アイズ」と言うのは、英語を母国語とする国々、例えばアメリカやイギリス、そしてコモンウェルスカントリーと表現されるオーストラリアやニュージーランドを含めたアングロサクソン系の連合のことであり、彼らの行う諜報活動が今のロシアの苦戦の"真の原因"であるとすら一部の専門家は見ている節があります。

そしてこの「ファイブ・アイズ」が自身の存在を公に認め、そして声明を出すようになったキッカケと言うのが2020年6月に勃発した香港での「国家安全維持法」に纏わる経緯です。

当時(と言うか今でもですが)、この「国家安全維持法」を巡って世間が紛糾した際、中国を操る共産党(以下、CCP)はこの「ファイブ・アイズ」に対して非常に強い警戒感を露にし、名指しで批判をした言う経緯があります。

何故ならば「ファイブ・アイズ」が行う"活動"の中身と言うのは手段を選ばず、隙あらば転覆の為の工作を仕掛けて来るものだからであり、情報操作を含めてCCPの存在を(香港市民を筆頭として)西側諸国に対して徹底的に貶めることに喧伝したのはこの「ファイブ・アイズ」の仕業と考えているからです。

こうしたこともあってなのか(?)中国国内の新聞である「人民日報」などは昨年の12月、わざわざこの為に社説(人民日報「鐘声」)を割き、この中で「ファイブ・アイズ」を徹底批判、曰く(香港の主権は最早イギリスではなく中国である)と言う論説を展開していたほどです。

実際のところ、"宗主"という観点に於いては彼等の主張は至極まっとうなものである訳ですが、問題はそれを容易に鵜呑みが出来ないマインドセットを既にこの「ファイブ・アイズ」は我々西側諸国の人間の心の中に"作ってしまっている"という点にあります。つまり、CCP=悪、という図式が我々の中には刷り込まれているのは度重なる「ファイブ・アイズ」の情報工作の結果であり、仮にCCPがまともなことを主張したしても、斜に見てしまうと言う、と言う反応が現れてしまうのです。

そんな視点で今回のロシアによるウクライナ侵攻を見てみると、全てのデザインは「ファイブ・アイズ」の巧妙な罠によるものであった可能性は否定出来ません。この動きの目的というのは国際舞台からの"プーチン排除"であり、それに彼がまんまと嵌ってしまったのが本当のところなのかも知れないということです。

こうした事が理解出来る中国(習近平)がロシア支援のスタンスを"やんわり"と取り続けるのは、自分達側の出方に対する「ファイブ・アイズ」の反応を暫く学習したいからであり、故にロシアを"死なせない"程度まで支援をする事で、明日の台湾侵攻のシュミレーションを策定しているのが見え隠れします。

加えて習近平と「ファイブ・アイズ」が先の香港事変で激突した言う背景も手伝ってでしょうか、この流れの考察は強ち間違いとはならないと言えるかも知れません。何れにしてもウクライナvsロシアの展開は後に発生するやも知れない新たな火種を見据えたものである事は間違いない事でしょう。

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