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香港が世界に"標榜できる"数々の構造上の有利点とは?-2

更新日:2023年10月27日

香港はアジア地域で"ハブ"と称しても良さそうな理想的ロケーションに位置しており、直ぐ隣りの中国は言うに及ばず、アジア全域でもアクセスするのにそれ程の難儀を求めらる事はありません。故に(前回説明した)「金融システム」などで自身の有利点を上手く"演出する"と、それはたちまちビジネスに直結・発展するような展開へと人々の期待を煽ることが出来るわけです。

では実際に具体的な物事を見て行くとした場合、香港がその構造上の点からどのような事が優れていると言えるのでしょうか?上述した「金融システム」は世界を見渡しても先端的な位置にいることは前回のBlogでご案内させて頂きました。今回はそれ以外のもうひとつの柱とも言える「交通インフラ」について触れさせて頂き、その2本の柱をベースとして総合的な見地となる「経済的自由度」についてご案内して行くことにしましょう。


■交通インフラ

・空港
香港国際空港は世界的にも有名な場所であり、アジアや世界各地との航空交通のハブとなっています。多くの国や地域との直行便があり、国際的なビジネスや観光拠点として重要な役割を果たしています。

また世界最高水準の空港の一つとの呼び声も高く、英国の調査会社であるスカウトラックスが毎年発表する「The World's Top Airports」においても常にトップや上位にランクインするなど高い評価がついています。また2019年においてはその旅客数で7,150万人を記録し世界第13位、取扱貨物量においては世界最大を記録しています。

・海港&フェリーサービス
香港は自然に恵まれた港湾を持っており、世界的な貿易港としての地位を築いています。またフェリーサービスも発展しており、香港と中国本土、或いは香港とマカオ等、近隣の島々との間で便利に移動出来る体制を整えています。特にマカオなどについては1日24時間稼働している為、ここに居を構える市民にとってはとても心強い交通手段の一つと評しても間違いではありません。

・高速道路と連結された道路網
香港は人口密度の高い都市ですが、広範囲にわたる高速道路網が整備されている為、市民は度々、自家用車やタクシー、バスなどでこのインフラを利用する事でそのメリットを享受しています。また、中国本土との行き来についても昨今では高速鉄道の設置などにより、非常に短時間で中国のメジャー都市に到着する事が出来るようになりました。

・高度な公共交通システム
上述の項目と被る部分がありますが、香港は非常に効率的かつ包括的な公共交通システムを構築しています。例えば地下鉄(MTR)は広範な路線網を持つに至り、市内だけでなくやや遠方となるニューテリトリー(新界)地域などへの移動も簡単に出来るようになりました。更にバスや路面電車(トラム)も多く運行されており、公共交通手段の充実ぶりには特筆すべきものがあると言っても良いでしょう。


ではこれらを点を踏まえた上で、この地が「経済的自由」を構築出来る要因と言うのは一体どのような点になるものなのでしょうか?

■経済的自由

・自由市場の原則
香港は自由市場経済を基盤としており、それは近年でも全く変わるものではありません。当然のことながら、市場の自由な取引や競争を奨励しており、これに関して政府などの介入は最小限に抑制されると言うスタンスを徹底しています。

・税制
香港の税制はアジアでナンバーワンと言うポジションを維持しています。一番近い国はライバルのシンガポールになりますが、それでも香港の領域を追い越す水準ではありません。当Blogでも何度も触れさせて頂いてますが、法人税や所得税は何れも10%台でありこれが香港の国際金融センターの地盤を支える要因の一つと言っても過言ではありません。

・資本の自由な流通
香港では資本の自由な流通が保障されています。資金の移動や為替取引には制限がなく、外国からの投資や企業の設立が非常に容易に出来る点が大きなアドバンテージであると言えるでしょう。

・法治と契約保護
香港は法治国家(厳密には地域)であり、契約の執行や知的財産権の保護などが確りと守られる地域です。従って各々の取引の信頼性は高く、企業(或いは個人)は法的な保護を受けた上でビジネスを展開する事が可能となります。

・高度な専門知識と人材
香港は金融や物流と言った面で高度な専門知識を持つ人材を多数有しているテリトリーです。事実として国際的な金融機関や会計事務所、或いは世界規模で物流を扱う大手物流会社等々...更にはそれらを法的な見地から纏め上げる法律事務所と言った具合に、まさに人材の宝庫と称しても大袈裟ではありません。

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