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AIに対する香港の現在の取り組み事情とは、一体どの程度まで進んでいるのか?

更新日:2024年01月24日

香港におけるAI(生成AI含む)の発展と言うのはやはり今日、相当なペースで進められています。御多分に漏れず、近年、香港はこの分野においてもアメリカなどの欧米諸国と同様、世界からも注目を集める存在となりつつあると言えます。元々、香港はアジア地域において経済的な中心地のひとつとして位置付けられており、その経済的基盤の強化と産業の多様化を目指すことを目的として、このAI技術の導入・発展と人材の育成に積極的な姿勢を見せて来ました。


当地におけるAIの発展を後押しするのは世界でも高い評価を受けている大学や研究機関・教育機関による積極的な関与が挙げられるでしょう。事実、香港の著名な大学は、AI研究におけるアジアの中心地として知られており、専門家や研究者達が最新の技術と知見を共有し、そこで学ぶ学生達に対して革新的なアイデアを醸成する教育を実践しています。こうした教育・研究機関の全面的な協力体制により、香港は世界的に競争力のあるAIのハブとしての地位を築くに至ったと言う訳です。


実際、こうした協業体制は産業界にもポジティブな余波として影響を及ぼしており、それに呼応するかのようにそれらの技術応用に軸足を強く置いて来ました。


例えば、香港の"お家芸"の分野であると言える「金融」は言うに及ばず、その他の産業;「ヘルスケア」、「製造業」、「物流」、と言うような分野でもAIの活用が相当な水準まで進んで来ています。事例として挙げる「金融」等の場合、相手先のリスク評価、或いは顧客サービスの為に生成AIによる対応事例の草案などで活用されたり、「ヘルスケア」分野では診断支援、治療法の開発と言ったものにまで及んで来ています。事実、確かなデータに裏付けされたノウハウの熟成はそれまで以上に効率性や精度向上が実証されており、今後益々、産業界全体での競争力が向上が期待される展開となっています。


勿論、香港政府もこうした教育界や産業界の協業体制を支援する為に様々な政策を検討し、市場導入を推し進めています。例えば、AI企業設立を促進する為の税制優遇措置や研究開発への資金提供などが挙げられ、こうした政策の数々によって、結果、新興企業が成長し、既存企業についてもその恩恵を授かる言う相乗効果を生み出すに至りました。今やAI分野の寵児的な立ち位置にいるSenseTimeやMegviiと言った香港系企業はこうした"後押し"を有効に利用して来たと言われており、香港のAI産業シーンには欠かせないピースと捉えられています。


以上、概要ではありますが、香港におけるAI事情についてのお話をご紹介させて頂きました。その国々によってスタンスの違いはあれど、今後の世界でイニシアティブを取るリーダーと言うのはやはり先進的な技術に対して常に強い関心を持ち、迅速かつ具体的な対応策の実施、また中・長期的な目標の立案を行うことは不可欠な要素となるのは間違いありません。


香港がアジアにおけるAI発展の為のリーダーシップを持つのは、現実的な未来の可能性のひとつとして考えて置いた方が良いと言えるのかも知れません。

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