【APAとは何のことか?】
“APA”と呼ばれるスタンスが海外拠点を持つ企業の間では年々重要になって来ているようです。この言葉の意味と言うのは「事前確認制度」(=Advanced Pricing Agreement)のことを言うのですが、これは税金支払と言う視点の中で行われる企業側からの能動的な確認及び申告のことを言います。
この事前確認制度には3種類ありますのでご紹介させて頂きます。
⑴国内APA(Unilateral APA)・・・1カ国の税務当局から確認を得る制度
⑵2国間APA(Bilateral APA)・・・2カ国の税務当局から確認を得る制度
⑶多国間APA(Multilateral APA)・・・3カ国以上の税務当局から確認を得る制度
海外(特に関連)企業との取引を行う際にどうしても避けられない税務上のテーマのひとつにTP=「移転価格」がございますが、もともと企業にとって、この移転価格調査自体が税務当局主導の”受動的な”検証であることが多く、その為この「事前確認制度」を採用する意義と言うのは、企業側から積極的に移転価格の設定などの妥当性を証明する為、コストの高い移転価格課税の発生を未然に防止することができると言うメリットがございます。
“転ばぬ先の杖”ではないですが、こうした備えを怠らずに経営して行くことも海外での事業が安定した収益をあげる為に必要なことかも知れません。
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
世界(アジア)は何故、このBEPSプロジェクトを推進することになったのか?ー1
昨今の租税を巡る国際的なムーブメントの中で特に重要なものと考えられている動きと言 …
-
-
日本のように変化する?香港の環境問題事情
日本は世界でも最も清潔な国のひとつであることは今や誰もが認める日本の強力なセール …
-
-
「移民法」可決と香港市民の思惑
丁度日本ではゴールデンウィークに入るその前日にあたる4月28日、香港立法会が香港 …
-
-
国際課税事例:増資引受に係る贈与の認定について
日本や海外を跨って起こる税務関連の事件は複雑です。海外税務と言う分野は国内税理士 …
-
-
政府機関が宣伝する香港の魅力とは?
ビジネス誘致と言う視点で政府機関の一部として公式に香港のプロモーションを行なって …
-
-
香港の『年金』= (強制積立金)とは?
弊社で毎月提供しているオンラインセミナーなどでも毎回のように触れるものの中には香 …
-
-
香港と日本の関係。「平成」を振り返ることで「令和」を想う
2019年5月1日、我国の歴史の中で“大きな変化”が訪れました。それは、過去30 …
-
-
やはり気をつけなくてはならないPE認定
以前も取り上げたテーマの内にPE(恒久的施設)認定課税と言われるものがあります。 …
-
-
新しい局面を迎えた、香港のコロナ禍対策
香港はこのコロナが発症してからというもの常にその立ち位置としては万全の対策を施し …
-
-
香港IPO、今こそが『旬』?
昨今の香港の状況は、経済学者や金融の専門家の言葉を借りるまでもなく、厳しい評価を …
