CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

世界(アジア)は何故、このBEPSプロジェクトを推進することになったのか?-2

昨今の租税を巡る国際的なムーブメントの中で特に重要なものと考えられている動きと言うのが、今回の表題となっているBEPS(Base Erosion and Profit Shifting=税源侵食と利益移転)行動計画と言われるもので、これは経済協力開発機構(OECD)の加盟国とG20参加国の間で共同作業として取り組む租税回避プロジェクトのことの総称です。

この行動計画への参加国は(日本は勿論のこと)オンショアの大国である米国や中国、また欧州各国もある為とてもグローバルなものになっている訳ですが、意外にもここアジアにおいては上記の2カ国(日本、中国)以外にインドとインドネシアだけしか関与していないと言うのが現状です

しかしながら、BEPS行動計画が目指すところが世界中の国でビジネスを展開しているグローバル企業に対してその活動実態についての詳細な情報開示を求め、其々の事業構造の中から無意識的や意識的を問わずに引き起こされている国際的な2重非課税を解消することを主眼としていると言うものなので、グローバル企業の進出先の一つとなっていながらこのBEPS未加入のアジア諸国としてもこのプロジェクトの動きに対しては敏感にならざるを得ないと言うのが現実であると言えるでしょう。

2回目となる今回は、この「BEPS行動計画」の内容をご紹介をさせて頂きます。

詳しくはCCM香港HP
「BEPS行動計画」を構成する15のルール

 - お役立ち情報, ビジネス, 中国, 日本

↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へにほんブログ村 経営ブログ 海外進出支援・海外支援へ

  関連記事

no image
香港の“競争力“は今、どうなっているか?

毎年のことですが、欧米の調査機関が実施する調査の中に『競争力』をテーマとしたもの …

no image
中国の個人所得税改正が与える駐在者へのインパクト

海外課税を巡る話になると決まって出て来るような単語(或いは話題)と言うのは居住・ …

no image
国が違えば選ぶ傾向も違う?日本と中華圏(香港&中国)の投資について-1

昨今、日本自身が“クールジャパン”と言う動きを官民で行なって来たこと等も影響を与 …

no image
今後、香港は果たして生き延びることが出来るのか?

2019年6月と言う月は、香港にとってとても“過酷な体験をした月”として人々の胸 …

no image
個人事業主やパートナーシップ形式を取って「香港進出」を実現する

香港に事業進出を行うとお考えである方々にとっては恐らく事業形態の検討を計画の最初 …

no image
海外進出手法に纏わる税務上の考察点とは?

子会社形態による進出には、いくつかの「定番」と言うものがあります。例えば現地に子 …

no image
【 PE認定課税に於ける判定ー事例 】

香港やシンガポールなどに海外法人設立を行いますと、その税率から移転価格の問題やタ …

no image
香港進出を前にして当地のビジネス環境を知るには?(2)

前回のBlogでご案内させて頂いた通り、香港がコロナからの全面開襟を宣言し、域内 …

no image
中国で日本人の現地採用を行う場合の対処とは?

海外進出を行うとどの会社も現地人を優先して雇うケースと、現地で生活をしている日本 …

no image
香港競馬から見る、コロナ禍における我が国のオリンピック対策の乏しさ

ご存知の通り、東京オリンピックはどうやら“強行開催“の線が強くなったようです。 …