CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

香港における法定会計監査・税務に関するあれこれ

日本と比較すると香港は多くの面、特にルール上の面で大雑把であることが挙げられますが、会計のシステムについては必ずしもそのような取り扱いであると言えません。例えば日本で中小規模の会社であれば自社の決算書については第三者による法定会計監査を受けなくても済みますが、香港ではこうした対応では通用せず、税務申告の際には法定会計監査報告書の添付が“マスト”となっています。要するに香港における全ての有限責任会社(Limited Liability Company Limited)はその資本額や人数の大小にかかわらず、会社条例として法定会計監査を行うことが必要とされていると言うことなのです(※)。

今回は香港で法人設立を行って経営を行っていく際に必ず必要とされるこの法定会計監査とその際に提出を求められる主なドキュメント(書類)、そして税務及び周辺事項のあれこれについてご案内します。

(※)個人事業、パートナーシップや外国会社(=支店進出)の場合は、この法定会計監査の義務はありません。しかしながら、外国会社(=支店進出)の場合、銀行に年次決算書を提出することを想定して会計監査を行う方が望ましいと見る向きもあります。

詳しくはCCM香港HP
香港法人が要求される法定会計監査とその必要書類と税務条例規定の保存義務について

 - お役立ち情報, 会計監査, 法律, 税務 , ,

  関連記事

no image
海外に支店を設置すると言う事

『海外進出』の際に本部が検討するオプションの中には、果たしてそれを『現地法人』と …

no image
香港:来年度財政予算発表と顕在化して来た課題とは?

今年の2月22日、香港の財政長官である陳茂波(Paul Chan)氏は香港の20 …

no image
特許権を海外子会社に付ける際の注意

通常、中国などに製造拠点の設置を目的とした海外子会社を作る場合、日本の親会社が所 …

no image
恒久的施設と言う切り口で中国がBEPS対応して行く点について

香港からでも日本からでもそうですが、中国本土への駐在員及び出向者の数はここに来て …

no image
本社が海外子会社を支援する際に気をつけること

古今東西、“海外に進出する“と言うことはやはりどの会社にとっても大きなギャンブル …

no image
香港はコモンロー(判例法主義)?それともシビルロー(制定法主義)?

世界における法体系には大きく区分けすると英米法系のコモンロー(Common La …

no image
海外取引先に何らかの支払いをする場合に留意すること

日本の「源泉徴収」というのは個人となるとイメージ的に“給与天引き“されているとい …

yajirushi
国税庁が行なった租税条約に基づく情報交換事績の公表

国が推進している重要な施策のひとつに外国との租税条約と言うものがあります。これか …

no image
今、改めて案内する海外法人設立の際の留意事項

近年、海外法人を設立しようとする日本人の方の数は(景気などに左右されず)継続的に …

150121110315_0
マイナンバー準備と今後注意しておくべき税制(2)

2018年をターゲットの年度として、今、日本を含めた世界的な税務情報交換の制度導 …