CCM香港 スタッフブログ|香港法人、オフショア法人を設立・仮想通貨の活用するための最新情報

“難民化”しつつある、昨今の銀行口座開設希望者事情

既にこのCCM香港のコラムでも何回にも渡って昨今の香港での銀行口座開設事情の変化についてご案内させて頂いておりますが、最近はより一層、”(法人は)設立したけれども口座開設は出来なかった”というような「実例=被害」が増えて来ています。

今回は、既に顕著化しつつあるこの銀行口座開設問題について、弊社の元に寄せられる事例をベースとしたご案内をさせて頂きたいと思います。

一般的に申し上げて、(お客様の立場から見た場合)香港で会社設立する為に行う準備は至ってシンプルです。

先ず、新会社の役員となる方々の身分証明書(パスポートなど)と住民票(運転免許証など)を元に、それらの英文認証を取って香港在の設立業者(或いは会計事務所や法律事務所など)に提出します。その後、出来上がった設立登記申請書類にサインをすればお客様サイドでの準備は完了となり、後は業者側で設立登記のやり取りを香港当局(Company Registry)と行うのみです。

ところが、こうして法人設立が完了となった後の段階から、”問題”として立ちはだかって来るものがこの「銀行口座開設」です。

日本のお客様にとって、香港についての理解度は(当然の事ながら)バラつきがあり、業者選定でも値段を最優先をされる方々が少なくありません。ただ、”安かろう、悪かろう”ではありませんが、今や最大のネックとなっているこうした銀行口座開設に関して必要な情報と準備、また根本的な考え方のアドバイスを充分に得られないまま渡航されていらっしゃるケースも多く、その結果、敢え無く”撃沈”と言う事例が相当数となって来ている事実には、弊社としても看過出来ないものが御座います。

渡航までして最終的にお客様が得たものと言うのは『法人口座なしの新規法人』と言う、冗談でも笑えないような状況であり、その結果、銀行口座開設を求めて業者間を彷徨うと言う流れ(=難民化)に繋がってしまっている訳です。

勿論、業者自体は銀行の決定に対して何らものを言える立場ではありませんが、逆にそうであるならば、然るべき注意事項は最低でも事前の段階でお客様サイドに周知徹底するべきなのではないでしょうか。

CCM香港では、こうしたお客様からのご相談に対しては、(業者そのものの移管を前提条件として)口座開設サポートを承っておりますので是非ご一考頂ければ幸いで御座います。

◇お問い合わせフォームはこちら◇
http://www.ccm.com.hk/contact/index.html

 - HSBC, お役立ち情報, 海外銀行情報 , , , , , ,

↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へにほんブログ村 経営ブログ 海外進出支援・海外支援へ

  関連記事

no image
中国での「社会保険」に日本人駐在員は加入する必要があるのか?

弊社の業務範囲と言うのは香港を中心としてオフショア国(地域)などのご相談案件が中 …

no image
香港における桁外れの大富豪と彼らのビジネス、そして将来の展開

香港のことを論じる際、国際金融都市としての流れからここには自然と多くの大富豪達が …

no image
5つの分野から構成される香港の産業について

「香港の産業」と言う見方で当地の基本的な構造を紐解いて行くと、大きく分けて5つの …

no image
香港法人従業員の産休取得について

香港の雇用条例によりますと、産休を取得するには、下記の条件を満たしていることが必 …

no image
日本の生命保険に関する税法上の違いとは?-2

昨今では国を跨る様々な法的規制の整備や商品提供を行う側の商業的な目的が優先されて …

no image
オフショアセンター比較、香港かそれともシンガポールか?

海外進出にはそれぞれの目的があり、それらによって進出先国が変わるのは当たり前のこ …

no image
香港での「解雇」について

米中貿易戦争の影響や長期化しているデモの影響もあってか、最近の香港市場から出て来 …

no image
【香港での監査報告書に於ける”意見”の種類】

一年の年度が終了すると、香港で設立をされている会社様は一様に会計監査のプロセスへ …

no image
HSBC法人口座を利用しないと発生する手数料

弊社で法人をお預かりしているお客様宛てに、HSBCから様々な手紙が送られてきます …

no image
ゴーン問題が起こした国際税務問題

当初の予想を裏切る形となり、やや長期戦の様相を呈して来た感があるカルロス・ゴーン …