香港の最近の税制改正について(1)
暫くテーマとして扱って来なかった香港の税制ですが、昨今では企業活動や個人生活などを取り囲む様々な周辺状況が変化を起こして来たこともあり、いくつかの重要な項目に「追加」を筆頭とした変更事項が盛り込み始められています。これらによって、従来までは“シンプル“さを絵に描いたような当地の税制ではありましたが、ここに来てある種の多様性が生じることになりました。
税制というものは“後追い型“の面も多分には存在していますが、同時に未来(近未来)を見据えたものとしての局面も兼ね備えていることもあります。恐らく、今後起こるであろう産業の変革というものは、久しくなかった産業の抜本的な構造変化が発生する可能性が濃厚であり、そういった面からでも当地税制に盛り込まれて来る内容というものに我々ビジネスを展開している者達は注視をして行くスタンスを作ることは肝要と言えるものとなるのは間違いありません。
今回は、前回の「パテントボックス」制度の流れを引き継ぐ形として、包括的な当地税制の変更点と現在積極的に検討されている新税制に関してスポットを当て、2回に渡ってその概要に触れて行くことにしましょう。
詳しくはCCM香港HP
【「税制改正」から見る香港の準備の概要とは?】
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
香港法人設立の際の質問(各種節税について)②
弊社に寄せられる問い合わせの中には”節税”と言う視点が頻繁にあります。日本の税制 …
-
-
香港人の「本音」は一体どの方角を向いているのか?
何処でも、そして何時でも世の中を牽引する層というのは若者です。それは香港でも例外 …
-
-
香港の構造変化が目指すものと言うのは一体何なのか?
現在までの香港の経済状況と言うのは、方々から流れて来るデータや情報を加味すると、 …
-
-
香港ビジネスの効率的なスタートアップを行なう為には?
前回の記事でも触れさせて頂いた香港での起業ですが、日本のそれと比較した場合でも決 …
-
-
香港の所得税(累進税率と標準税率)の構造って?
香港でも給与所得に対する課税と言うのは当然のことながら存在しています。その種類は …
-
-
香港における破産について
破産には二つの方法があります。 1)債権者が裁判所に破産申立を行い、未決済の債務 …
-
-
居住者・非居住者の定義とは?中国での解釈
日本だけでなく多くの国々で税制を考えた時に“焦点”となる部分というのは、果たして …
-
-
新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。 旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難く …
-
-
国際課税合意が香港にどのようなインパクトをもたらすのか?
香港は言わずと知れたタックスヘイブン地域です。当地はアジアで随一のシステムを装備 …
-
-
映画でも度々舞台となる香港の魅力②
香港を語る上では多くの論点が存在することは明らかです。僅か700万人程度のテリト …
- PREV
- 国際競争力の強化に一歩踏み出した香港
- NEXT
- 香港の最近の税制改正について(2)
