今更聞けない香港ビジネス基礎事項③ ~ 香港進出をする3つの形態のメリット・デメリット ~
香港には様々な使い道がありますが、今回はその進出の形態とその際のメリット&デメリットに関して纏めさせて頂きましたので、以下ご案内させて頂きます。
◆駐在員事務所
駐在員事務所の役割は、現地の情報収集や市場調査と分析といった、本社などに対するサポート機能を担うものです。
<メリット>
・設立・運営・閉鎖が容易である
・納税義務がない
・維持コストも安い
<デメリット>
・活動上の制約あり(営業活動は出来ない)
◆支店
駐在員事務所同様、法人格はありませんが営業活動は認められてる点が明確に違います。
<メリット>
・営業活動が認められている
・設立が(現地法人と比較すると)容易である
・香港では会計監査を行わなくて良い
<デメリット>
納税義務は発生する
◆現地法人
有限責任会社、無限責任会社などの区分が存在しますが、一般的には株式形態の有限責任会社のことを言います。香港で本格的に仕事をされる企業様が最終的に行き着く形態です。
<メリット>
・定款所定の事業活動が可能である
<デメリット>
・会社法の順守(年次総会、会計監査などは必須)
・納税義務あり
・法人の維持コスト
■あわせて読みたい■
今更聞けない香港のビジネス基礎事項①
今更聞けない香港のビジネス基礎事項②
今更聞けない香港のビジネス基礎事項④
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑤
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑥
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑦
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑧
今更聞けない香港のビジネス基礎事項⑨
↓ブログ村参加してます。応援よろしくお願いします!↓
関連記事
-
-
次回の海外法人設立個別相談会(無料)は、2017年1月開催予定です。
みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …
-
-
【 世界消費税ランキング 】
日本も消費税が5%から8%へと上昇し、そして2017年4月にはとうとう大台の10 …
-
-
香港の台風警報について
ほぼ一年に渡って日本で言う”真夏日”が続く香港ですが、や …
-
-
出資比率に応じて変化するタックスヘイブン税制の取扱い(今年からいよいよ導入)
「香港」と言う地域を税務目線で見て行きますと、結論として「税務調査対象先」として …
-
-
香港の最新税制に関する概要の纏め
日本の元号も5月1日から「令和」になり、日本はこの“特需”を利用してマーケットに …
-
-
国際金融都市で起こる動乱
2019年6月に起こった超大型デモは、そのスケールと同じくして香港と言う地域を揺 …
-
-
「鉄の女」と対峙した、香港の「鉄の女」
遡ること今から36年前の1984年、当時の英国首相であり“鉄の女“との異名を持っ …
-
-
世界(アジア)は何故、このBEPSプロジェクトを推進することになったのか?ー1
昨今の租税を巡る国際的なムーブメントの中で特に重要なものと考えられている動きと言 …
-
-
日本の生命保険に関する税法上の違いとは?
昨今では国を跨る様々な法的規制の整備や商品提供を行う側の商業的な目的が優先されて …
-
-
2018年11月、12月の法人設立個別相談会のお知らせ
みなさま、こんにちは。CCM香港スタッフです。 CCM香港では定期的に香港法人設 …